マカオ 18年10月貨幣・金融統計公表…預金残高は前月から0.5%増の約15.2兆円

マカオ政府金融管理局は12月5日、今年(2018年)10月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
流通貨幣が前月から1.2%減、通知預金が6.5%増となり、M1は前月から4.8%増。準通貨負債は1.1%下落、通貨供給量M2は0.4%減の6238億マカオパタカ(日本円換算:約8兆7720億円)となった。前年同月との比較では、M1が9.7%、M2が7.4%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが31.4%、香港ドルが51.0%、人民元が4.3%、米ドルが11.3%。

【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から0.4%減の6081億マカオパタカ(約8兆5512億円)、非居民による預金残高は2.0%増の2491億マカオパタカ(約3兆5029億円)、公共部門の銀行システムへの預金残高は1.4%増の2268億マカオパタカ(約3兆1893億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は0.5%増の1兆0840億マカオパタカ(約15兆2435億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ19.8%、51.2%、3.7%、21.7%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月から0.2%増の4923億マカオパタカ(約6兆9225億円)。対外民間部門への融資は前月から1.8%増の5020億マカオパタカ(約7兆0589億円)。民間部門へ融資額は合計で1.0%増の9943億マカオパタカ(約13兆9814億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ16.3%、50.5%、3.2%、26.7%。

【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は10月末時点で前月末から0.1ポイント上昇の59.0%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.4ポイント上昇の91.7%。不良債権比率は横ばいの0.2%。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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