マカオ、2018年通期の住宅不動産価格が最高更新…平均平米単価は対前年1割上昇の約150万円

マカオ政府財政局(DSF)が1月16日付で公表した最新統計によれば、昨年(2018年)通期の住宅売買・移転にかかる不動産印紙税の対象となった取引件数は前年から1.3%の微増となる1万0585件で、プレビルド物件の取引が数字を押し上げた。

平均平米単価(実用面積、以下同)は10.6%上昇の11万1237マカオパタカ(日本円換算:約150万円)となり、過去最高を更新。現住(中古)物件の価格上昇幅が大きかった。

このほか、マカオ居民(マカオ居留権保有者)による初めての購入が占める割合は68%だった。

昨年通期のプレビルド物件の取引数はおよそ4割増の2982件。エリア別ではコロアン島が最多で、およそ5倍増の1506件。プレビルド物件に限った平均平米単価は3.1%上昇の14万2190マカオパタカ(約192万円)。現住物件については取引件数が8.5%減の7603件だったものの、平均平米単価は10.3%上昇の9万9259マカオパタカ(約134万円)に。

なお、昨年下半期以降、米中貿易戦、相次ぐ利上げ、カジノ売上の成長鈍化、世界規模での株式市場の乱高下、世界経済の先行き不透明感などの影響を受け、マカオの住宅取引件数も落ち込んでいる。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

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