マカオ、2018年の総カジノ売上に占めるVIPルーム比率54.8%…前年から1.9ポイント下落、平場に勢い

豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノ施設ばかりが目立つが、実はマカオには競馬、グレイハウンド犬を使ったドッグレース、サッカー及びバスケットボールを対象としたスポーツくじ、ロトといった各種合法ギャンブルも存在し、政府とコンセッション(経営権契約)を結ぶ民間事業者によって運営されている。

マカオ政府博彩監察協調局は1月17日、昨年通期(2018年1〜12月)の各種ギャンブル統計を公表。

昨年通期の総ギャンブル売上は前年から14.0%増の3038.79億マカオパタカ(日本円換算:約4兆1101億円)で、このうちカジノ売上が実に99.7%を占める14.0%増の3028.46億マカオパタカ(約4兆0962億円)だった。

カジノ売上を四半期ごとにみると、第1四半期は前年同時期から21.0%増だったが、以降は成長が鈍化し、第4四半期には3.4%増にとどまった。また、カジノ売上に占めるVIPルーム(VIPルームによる売上を反映するVIPバカラ売上)の割合は前年から1.9ポイント下落の54.8%だった一方、マスゲーミング(いわゆる平場)売上は2ケタ増を記録した。

昨年末時点のカジノ施設数は前年同時期から1軒増の41軒で、ゲーミング(カジノ)テーブルの数は169台増の6588台、スロットマシンの数は437台増の1万6059台だった。

カジノ以外の各種ギャンブルの売上については、コンセッション満了により6月末でレース開催を終了したドッグレースが前年から50.0%減の2300万マカオパタカ(約3.1億円)、競馬は2.9%減の1.01億マカオパタカ(約13.7億円)、中国式ロトは30%増の1300万マカオパタカ(約1.8億円)、サッカーくじは29.9%増の6.74億マカオパタカ(約91.2億円)、バスケットボールくじは20.0%増の2.22億パタカ(約30.0億円)。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2018年2月ー本紙撮影

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2018年2月ー本紙撮影

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