マカオのカジノで窃盗事件、バカラテーブル周囲で別の客のバッグから約350万円分のチップ盗んだ香港人の男逮捕

マカオの面積はおよそ30平方キロ。この小さな地域に、大小合わせて40軒ものカジノ施設が軒を連ねる。

マカオ司法警察局は2月14日、マカオ・コタイ地区にあるカジノ施設のバカラテーブルで、近くにいた客からゲーミング(カジノ)チップを盗んだとして、香港人の自称無職の男(49)を加重窃盗容疑で逮捕したと発表した。

警察発表によれば、事件が発生したのは13日午後4時頃。中国本土出身の男性客が手持ちのバッグの異変に気付き、周囲を見回したところ、すぐ近くにいた男が逃げようとしたのに気づき、その場で被疑者を取り押さえたという。カジノの警備員を通じて司法警察局に通報があり、現場に駆けつけ捜査員が被疑者の男を逮捕した。被疑者は被害者のバッグの中に手を突っ込み、額面5万香港ドルのゲーミングチップ5枚、合計25万香港ドル(日本円換算:約350万円)相当分を盗んでおり、逮捕後、無事に被害者の元に戻ったという。

マカオのカジノ施設でテーブルゲームに参加する際、現金ではなくゲーミングチップを使用する。ゲーミングチップは少し分厚いコインのような形をしており、額面によって色やデザインが異なるが、いずれも小さく軽い。1枚10万香港ドル(約140万円)といった高額チップも存在する。

ゲーミングチップはカジノフロアにあるキャッシャーと呼ばれるカウンターで額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。マカオのカジノでは、しばしばゲーミングチップを狙った犯罪が発生している。

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

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