マカオ、18年第4季旅客総消費額対前年1.3%増の約2524億円…1人あたり平均では11.0%減の約2.5万円、ギャンブル除く

マカオは人口約66万人、面積約30平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られる。

昨年(2018年)の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)は3580万3663人で、前年から9.8%増。このうち中国本土旅客は13.8%増の2526万0556人で、全体の70.6%を占めた。年間訪マカオ旅客数が3000万人の大台を突破するのは5年連続のこととなる。

マカオ政府統計調査局は2月22日、昨年第4四半期(2018年10〜12月期)の旅客消費調査(ギャンブル消費を除く)結果を公表。総消費額は前年の同じ時期から1.3%、同年第3四半期から0.4%のそれぞれ増となる184.2億マカオパタカ(日本円換算:約2524億円)だった。内訳は宿泊を伴う旅客が前年の同じ時期から1.2%増の149.5億マカオパタカ(約2048億円)、日帰り旅客が1.7%増の34.6億マカオパタカ(約474億円)。

また、昨年通期累計の総消費額は前年ら13.6%の613.2億マカオパタカ(約8401億円)で、宿泊を伴う旅客が13.0%増の562.4億マカオパタカ(約7705億円)、日帰り旅客が16.2%増の134.5億マカオパタカ(約1843億円)。

昨年第4四半期の旅客1人あたりの平均消費額は前年の同じ時期から11.0%減となる1844マカオパタカ(約2万5263円)。宿泊を伴う旅客が3064マカオパタカ(約4万1978円)、日帰り旅客が678マカオパタカ(約9291円)で、4.2%、17.3%のそれぞれ減。国・地域別では、訪マカオ旅客の大半を占める中国本土旅客が13.5%減の2091マカオパタカ(約2万8654円)。日本旅客は18.2%増の2281マカオパタカ(約3万1257円)。

昨年は第1四半期から第3四半期まで旅客1人あたりの平均消費額の増加が続き、第4四半期に減少に転じたが、通期では前年から3.5%増の1946マカオパタカ(約2万6667円)。内訳は宿泊を伴う旅客が5.5%増の3041マカオパタカ(約4万1672円)、日帰り旅客が3.1%増の777マカオパタカ(約1万0647円)。国・地域別では、中国本土旅客の2242マカオパタカ(約3万0723円)が最高で、1.8%増。中国本土からの個人旅客に限ると4.9%増の2609マカオパタカ(約3万5752円)。日本は1871マカオパタカ(約2万5639円)で、前年からプラスだった。

昨年通期の旅客1人あたり平均ショッピング消費額は前年から7.2%増の916マカオパタカ(約1万2552円)で、全体に占める割合は47.1%。宿泊は25.6%の498マカオパタカ(約6824円)、飲食は20.0%の389マカオパタカ(約5331円)。ショッピングの内訳は化粧品及び香水が21.9%増の280マカオパタカ(約3837円)、食品系土産が1.5%減の248マカオパタカ(約3398円)。渡航目的別では、コンベンション・エキジビション参加を目的とした旅客の1人あたり平均消費額が最も高く、1.4%増の3506マカオパタカ(約4万8044円)。ショッピング目的は1.8%増の2618マカオパタカ(約3万5875円)、リゾートステイ目的も1.8%増の2552マカオパタカ(約3万4971万円)。

マカオ随一の観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)=2016年7月-本紙撮影

マカオ随一の観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)=2016年7月-本紙撮影

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