マカオで2日連続今年33人目のはしか感染例確認…新たにホテル勤務の中国本土出身女性1人、潜伏期間中に広東省江門市訪問歴

マカオ政府衛生局(SSM)は4月9日午後7時頃にプレスリリースを発出し、同日新たに1人の麻疹(はしか)感染者を確認したと発表した。はしか感染者の確認は2日連続となる。

4月9日に新たに確認された患者はマカオ半島新口岸地区にあるカジノ付きリゾートホテル「スターワールドマカオ」に勤務する中国本土出身の男性(32)。患者は潜伏期間中の3月26日に墓掃除のため広東省江門市を訪れていたという。その後、4月5日夜に発熱の症状が出たことから、6日に私立のクリニックを受診。8日には全身に発疹が現れ、私立総合病院の鏡湖醫院救急外来を受診した。9日に検査結果が判明し、はしか感染が確認された。SSMでは、輸入性感染例と判断。女性は中国本土で生まれ育ったといい、はしかの予防接種を受けたかどうかは不明という。目下、患者は発熱が続いているものの、容体は安定しているとのこと。また、患者と同居の家族、勤務先の同僚らに類似の症状は出ていないというが、SSMが接触者への健康追跡調査を行っている。

マカオにおけるはしか感染確認例の確認数は、昨年は3例のみだったが、今年に入って以降は、今回のケースを含めて、すでに計33例(輸入性15例、輸入関連性18例)に上る。すでに29人が回復し、退院したという。

SSMでは、あらためて医療従事者、医療機関、市民、はしか予防接種前の乳児がいる家庭に対し、はしか予防策を講じるよう呼びかけた。

マカオは面積約30平方キロ、人口約66万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、昨年の訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ金融管理局は9月13日、今年(2024年)8月末のマカオ特別行政区の外貨準備高(外匯儲備資…
  2.  目下、マカオ・コタイ地区にある東亜運動会体育館(通称:マカオドーム)で卓球の「WTTチャンピオン…
  3.  マカオ治安警察局は9月13日午後の定例会見で、マカオ滞在中に盗撮行為を繰り返したとして50代の日…
  4.  マカオは今年(2024年)五年に一度のマカオ特別行政区行政長官選挙イヤーを迎えている。マカオ行政…
  5.  マカオ治安警察局は9月12日、マカオの路上で香港の宝くじに相当するマーク6(六合彩)を販売した6…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun