18年9月にマカオへ襲来した台風22号による推計経済損失額は約236億円…統計局が訂正値を公表

昨年(2018年)9月16日に超大型の台風22号(国際名:マンクット)がマカオへ襲来。最高レベルの台風警報となる「シグナル10」が長時間にわたって発令されたことは記憶に新しい。

マカオにおよそ40軒あるカジノ施設が33時間にわたって史上初の全面閉鎖となるなど、マカオ経済の屋台骨となる観光業にも大きな影響が及んだ。

マカオ政府統計調査局は5月9日、官民の各種資料及び聞き取り調査などを元にした推計経済損失額の修正値を公表。直接損失が6.91億マカオパタカ(日本円換算:約94億円)、間接損失が10.45億マカオパタカ(約142億円)、合計17.36億マカオパタカ(約236億円)とした。

なお、昨年11月に公表した初歩統計では、直接損失が5.17億マカオパタカ(約70億円)、間接損失が10.33億マカオパタカ(約140億円)の合計15.50億マカオパタカ(約210億円)で、1.85億パタカ(約25億円)の上振れとなった。差が生じた理由について、初歩統計完成後、公共部門へのアンケート調査を実施し、その所管機構及び施設に対する直接損失のデータを加味したこと、最新経済データによる各業界の関節損失を再評価したことを挙げた。

2018年台風22号の影響で浸水被害の出たマカオ半島内港エリアで救援活動を行うマカオ保安部隊ら(資料)=2018年9月16日(写真:GCS)

2018年台風22号の影響で浸水被害の出たマカオ半島内港エリアで救援活動を行うマカオ保安部隊ら(資料)=2018年9月16日(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府環境保護局は6月16日、来年(2026年)1月1日から電池、化粧品、体温計、写真フィル…
  2.  国際自動車連盟(FIA)が2025年特別総会・会議を6月10日から12日にかけてマカオ・コタイ地…
  3.  このほどマカオで複数の統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナ社は、コタイ地区にある同社傘…
  4.  マカオでは、2010年から政府が「Wi-Fi GO」のブランド名で旅客及び市民に向けた公共エリア…
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、歩行者による禁止場所及び赤信号での道路横断…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  4.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  5.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年6月号
(vol.144)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun