マカオ経済財政長官「カジノ経営権再入札準進行中」…現行契約の満期は2022年6月

世界一のカジノ売上を誇る都市、マカオ。現在、コンセッション(カジノ経営権契約)を結ぶ6陣営がおよそ40のカジノ施設を運営している。6陣営の契約満期日は2022年6月26日となっており、期限が迫りつつある中、今後の動向に注目が集まっている。

マカオ政府経済財政庁の梁維特(ライオネル・リョン)長官は5月11日に囲み取材に応じた際、カジノ経営権契約について、既存契約の延長ではなくあらためて再入札を実施するという従来の方針を維持する考えを示した上、政府として再入札実施に向けた準備を進めていると述べた。

梁長官によれば、カジノ業界の発展とどのようにしてマカオ政府が目標として掲げる世界的ツーリズム・レジャーセンター化をどのように結びつけるか、カジノ業界がいかにしてより多くの社会的責任を引き受けるか、どのようにしてより多くのノンゲーミング分野の出現を促すかなど、法律と行政法規が多く関わってくることから、多くの人手と時間をかけて研究しているとのこと。2022年まで一定の時間的余裕がある中だが、次期政権へと円滑な引き継ぎができるよう、気を抜かずに仕事に邁進していくとした。(註:現政権の任期は2019年12月19日まで)

囲み取材に応じるマカオ政府経済財政庁の梁維特長官=2019年5月11日(写真:GCS)

囲み取材に応じるマカオ政府経済財政庁の梁維特長官=2019年5月11日(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  中国本土で5連休となる「五・一」労働節ゴールデンウィーク(GW)はインバウンド旅客のうち7割を中…
  2.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は5月2日、今年第1四半期(2025年1〜3月)のマカオの…
  3.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、マカオ半島でMGMマカオ、コタイ地区で…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は4月30日、越境自家用車を利用した違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)の…
  5.  このほど、マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオ内に現地初となる茅台酒…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  3.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…

イベントカレンダー

5月 2025
    1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
« 4月   6月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun