第30回マカオ国際花火コンテスト開幕…日本を含む世界12チームが参加

 マカオ政府旅遊局(MGTO)の主催で毎年秋に恒例開催される大型イベント「第30回マカオ国際花火コンテスト」が9月7日に開幕した。

 今大会は、マカオ返還20周年と花火コンテスト開催30回の節目を記念し、開催日は例年より1夜増えて6夜(9月7、13、21、28日、10月1日、5日)となる。打ち上げ会場は例年通りマカオタワー正面海上。

 マカオ国際花火コンテストは20世紀中頃にマカオで盛んだった花火及び爆竹製造業の保護と伝承を目的として1989年にスタート。通常の花火大会と異なり、国や地域を代表して出場する花火製造会社による作品の美しさを競うコンペティション形式を採用しているのが特徴となる。

 今大会には、日本を含む世界12チームが参加。打ち上げ予定日時と各チームの概要は以下の通り。(カッコ内は花火製造会社名)

第1夜=9月7日(土)
 21:00 マレーシア(Blastmaster Sdn Bhd)
 >大会初参加。マレーシアで毎年200回の花火ショーを開催する会社とのこと
 21:40 フィリピン(Platinum Fireworks, Inc.)
 >2009年及び2010年大会3位。2013年カナダ・オタワ花火コンテスト優勝
第2夜=9月13日(金)*中秋節
 21:00 ポルトガル(Pirotecnia Minhota Lda)
 >1991年大会優勝
 21:40 韓国(Daehan Fireworks Company)
 >2014年及び2016年大会参加。2018年カナダ・バンクーバー花火大会観客賞
第3夜=9月21日(土)
 21:00 英国(MLE Pyrotechnics Limited)
 >2005年及び2011年大会参加。2018年中国・瀏陽花火大会3位
 21:40 ルーマニア(Pyro-Technic Transilvania Srl)
 >2016年大会初参加で2位。同国内で催事における花火演出を数多く手がける
第4夜=9月28日(土)
 21:00 南アフリカ(Fireworks for Africa)
 >2013年大会参加。2017年英ブラックプール世界花火チャンピオンシップ優勝
 21:40 カナダ(Feu d’artifice Orion)
 >2016年大会初参加で3位。毎年ケベック州及び世界各地で花火ショーを開催
第5夜=10月1日(火)*国慶節
 21:00 フランス(SAS BREZAC Artifices)
 >2005年から2013年にかけて優勝3回、2位1回、3位1回を誇る
 21:40 中国(瀏陽市新年煙花貿易有限公司)
 >前回大会優勝。2014年北京開催のAPECなど内外の重要行事で花火演出を担当
第6夜=10月5日(土)
 21:00 日本(株式会社丸玉屋小勝煙火店)
 >1993年及び2016年大会優勝、前回大会では2位。3大会連続参加
 21:40 オーストラリア(Cardile International Fireworks Pty Ltd)
 >100年の歴史を持つ企業で今回が初参加

 なお、国・地域別でみると、日本はこれまでに優勝8回、2位6回、3位2回を誇る強豪として知られる。

 花火はマカオ半島南部の南灣湖及び西灣湖周辺、タイパ島の北部海沿いの広い範囲から鑑賞することができる。人気鑑賞スポットとしてマカオ半島のマカオタワー、観音像及びマカオ科学館周辺の海沿い、ペーニャの丘の上、南灣湖畔のアニムアルテナンワンが挙げられる。打ち上げ当日は午後5時から午後11時まで、マカオタワー横の特設会場にグルメ屋台が出るほか、ステージパフォーマンスなどの各種プログラムも用意される。

 マカオ国際花火コンテストの詳細及び最新情報はMGTO公式ウェブサイト(http://fireworks.macautourism.gov.mo)で確認することができる。

「第30回マカオ花火コンテスト」第1夜のマレーシア代表による花火=2019年9月7日(写真:GCS)

「第30回マカオ花火コンテスト」第1夜のマレーシア代表による花火=2019年9月7日(写真:GCS)

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