マカオで今年20人目の輸入性デング熱感染者確認…患者はフィリピン人女性旅客

 マカオ政府衛生局(SSM)は9月22日午後、マカオ域内で今年(2019年)20人目となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。マカオにおけるデング熱感染者の確認は9月に入って以降では6件目で、いずれも輸入性の事案。

 SSMによれば、患者はマカオ半島のギアの丘に近い得勝斜路に滞在中のフィリピン人女性旅客(31)で、9月18日に発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛の症状が現れ、21日に私立総合病院の鏡湖醫院救急外来を受診。22日にSSM公衆衛生研究所による検査結果が明らかとなり、デング熱Ⅲ型に感染していることが確認された。SSMは患者の渡航歴、発症時間などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断を下した。SSMでは、速やかに患者のマカオでの滞在先周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。

 今年マカオで確認された輸入性デング熱感染者20人の渡航先別では、カンボジアが6人、タイが6人、フィリピンが3人、マレーシアが2人、シンガポール、中国(広東省)、ベトナムが各1人となっている。このうち1人はベトナム渡航歴がある日本人。

 マカオは面積約32平方キロ、人口約67万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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