マカオカジノ運営大手サンズチャイナが従業員向けレスポンシブルゲーミング上級トレーニング講座を7年連続開催…ギャンブル依存対策の一環

 マカオのカジノ経営ライセンスを保有する6陣営の一角、サンズチャイナが9月24、25日にかけて、ゲーミングテーブル部、スロットマシン運営部、キャッシャー、国際市場開発部、ローヤルティマーケティング部、市場開発部、警備部、人事部、料飲部、コンシェルジュ・顧客サービス部等に所属するマネージャー級以上の従業員122人を対象としたレスポンシブルゲーミング(責任あるギャンブル)上級トレーニング1日講座を開催。

 同社では、毎年およそ2万8000人の従業員に対してレスポンシブルゲーミング基礎トレーニングを実施しており、上級トレーニングはギャンブル依存に関する知識を深めるだけでなく、ギャンブル依存の人への適切な支援の紹介と対応を学習するもの。

 上級トレーニング講座の開講は今年で7年連続となり、これまでの累計受講者数は約650人に上るという。

サンズチャイナが従業員向けに開催したレスポンシブルゲーミング上級トレーニング講座の様子(写真:Sands China Limited)

サンズチャイナが従業員向けに開催したレスポンシブルゲーミング上級トレーニング講座の様子(写真:Sands China Limited)

 今回の講座では、米ネバダ州立大学ラスベガス校国際ゲーミング学院のボー・J・バーナード教授、マカオレスポンシブルゲーミングアドバイザー証書課程及びトレーナー養成課程を修了したサンズチャイナ社員、ギャンブル依存対策に取り組むマカオ聖公会ソーシャルサービス及び24時間サポートホットラインを担当するシニアアドバイザーらが講師を務め、座学やロールプレイを通じての指導が行われ、受講者にはネバダ州立大学ラスベガス校が発行する修了証が授与された。

 レスポンシブルゲーミングとは、マカオにおいては政府及び運営事業者等によるギャンブル依存対策をはじめとする社会コストへの対応を意味する。

 サンズチャイナは主に米国、マカオ、シンガポールでカジノIR(統合型リゾート)を運営する米ラスベガスサンズグループ(LVS)の子会社で、マカオ半島でサンズマカオ、コタイ地区でプラザマカオ、サンズコタイセントラル、パリジャンマカオの各IR施設の運営などを手がける。

サンズチャイナが従業員向けに開催したレスポンシブルゲーミング上級トレーニング講座の様子(写真:Sands China Limited)

サンズチャイナが従業員向けに開催したレスポンシブルゲーミング上級トレーニング講座の様子(写真:Sands China Limited)

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