マカオの19年9月新規住宅ローン承認額約503億円…前月から9.4%減=直近3ヶ月平均では15.6%減の約568億円
- 2019/11/13 8:52
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が11月12日に発表した今年(2019年)9月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが3ヶ月連続で減少、商業不動産向けは2ヶ月ぶりに下落となった。
今年9月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から9.4%減の37億2000万マカオパタカ(日本円換算:約503億円)。対前月では3ヶ月連続のマイナス。このうち、98.6%を占めたマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から9.3%減となる36億7000万マカオパタカ(約497億円)。また、非居民向けについては14.2%減の5200万マカオパタカ(約7億円)だった。直近3ヶ月でみると、今年7月から9月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は42億マカオパタカ(約568億円)で、6月から8月との比較で15.6%減。
また、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から5.6%増の2億6000万マカオパタカ(約35億円)。前年同月比では53.9%増。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から11.7%減となる29億マカオパタカ(約393億円)。こちらは対前月で2ヶ月ぶりのマイナス。このうち、89.8%を占めたマカオ居民向けは20.3%減となる26億マカオパタカ(約352億円)。非居民向けについては3億マカオパタカ(約41億円)に増加した。今年7月から9月の月次平均値は30億マカオパタカ(約406億円)で、6月から8月との比較で12.0%減。
今年9月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.8%、前年同月から7.5%のそれぞれ増となる2283億マカオパタカ(約3兆0890億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は93.4%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.9%増、非居民については1.2%減。
商業物件向けローン融資残高は前月から1.2%増、前年同月から3.8%減となる1832億マカオパタカ(約2兆4795億円)に。このうち、マカオ居民が占める割合が93.3%。マカオ居民向けの商業物件ローン融資残高は前月から1.2%増、非居民については1.4%増。
今年9月末締めの住宅ローン延滞率は0.24%で、前月から0.01ポイント、前年同月から0.05ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.37%で、前月から0.08ポイント、前年同月から0.22ポイントのそれぞれ上昇だった。