中国・習近平国家主席がマカオ市街を視察…市民と交流も=夫人はエッグタルト作りを体験

 中国の習近平国家主席は12月18日から3日間の予定でマカオ入りしている。滞在2日目となる19日は、市民が多く暮らすマカオ半島とタイパ島の市街地にあるマカオ特別行政区政府の庁舎や学校などの視察へ出かけた。

 この日、習主席が最初に向かったのはマカオ半島北部の住宅街、黒沙環エリアにある政府総合サービスビル(総合庁舎)。行政手続きのため庁舎を訪れていた市民に自ら近寄って声を掛け、どのような手続きに来たのか、役所のサービスは便利かと質問し、市民と直接対話する場面や、職員と交流する機会もあった。このほか、マカオのマイナンバーカードにあたるマカオ居民身分証の手続きを行うセルフサービス機の使い方や身分証の偽造防止技術、マカオの養老制度などについて、陳海帆(ソニア・チャン)行政法務長官から説明を受けるなど、およそ30分間にわたって民生・政務サービスに関する状況を視察した。

 次に、高層マンションが建ち並ぶタイパ島の新興住宅街にある濠江中学附属英才学校を訪問。約45分間にわたって、校内で模擬授業や教材などの視察、学生らとの交流を行ったという。

視察先の政府総合庁舎で市民と交流する習近平国家主席(右)=2019年12月19日(写真:GCS)

 午後から夕方にかけては、中国とポルトガル語圏諸国のビジネス・貿易協力サービスプラットフォームコンプレックスの視察、マカオドームでマカオ各界の代表者およそ150人との面会に臨んだ。

 夜はマカオ政府主催の歓迎晩餐会への出席と文芸娯楽パフォーマンスの鑑賞が予定されている。

 また、彭麗媛夫人は同日午後、マカオ半島北部のモンハの丘にある公立の観光専門高等教育機関、旅遊学院を訪問。茶藝クラスやパン工房、付属レストランなど、主にキュリナリー・アート学科の教育施設を視察した。マカオ料理に関する紹介を受けたほか、マカオの名物スイーツ、エッグタルト作りも体験したとのこと。

マカオ旅遊学院でエッグタルト作りを体験する彭麗媛夫人(中央)=2019年12月19日(写真:GCS)

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