マカオのカジノ機器メーカー業界団体、新型肺炎防疫対策に伴うカジノ一時閉鎖の影響懸念

 中国・湖北省武漢市で集中発生している新型コロナウイルスによる肺炎(通称:新型肺炎)。世界各地で感染拡大に対する懸念が高まる中、中国本土からのインバウンド旅客が多いマカオでも、官民の間で各種防疫対策が進んでいる。

 マカオでは、防疫対策の一環として、2月5日からマカオの全カジノ施設が15日間の休業に入っている。

 マカオのゲーミング(カジノ)機器メーカーの業界団体にあたる澳門娯楽設備廠商会(MGEMA)は2月8日夜に発出したニュースレターの中で、同業界の今後の展望について言及。カジノ施設の一時休業に伴い、施設への機器の設置スケジュールの遅れやカジノ運営企業の調達予算縮小などが予想され、ビジネスの停滞につながる可能性があるとした。

 また、カジノ業界が通常レベルに復調するタイミングとして、新型肺炎がコントロール可能な状態となり、中国本土からマカオへの渡航制限が撤廃された時点からおよそ3ヶ月後になるとの見通しを示した。

新型コロナウイルス防疫対策のためマカオの全カジノ施設が一時休業に。シャッターを下ろしたカジノ入口=2020年2月5日午前本紙撮影

【資料】
マカオのカジノ施設における主な新型コロナウイルス感染症防疫対策
・1月上旬〜:カジノ施設のゲスト及び従業員入口に体温測定装置を順次設置
・1月22日〜:カジノフロアでの業務に従事するスタッフのマスク着用義務化
・1月27日〜:入境前14日以内に湖北省滞在歴のあるゲストの入場禁止
・2月1日〜:カジノフロア入場ゲストのマスク着用義務化
・2月4日:カジノ施設の一時休業決定発表
・2月5日:カジノ施設の15日間の休業スタート(2月19日まで)

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