マカオ、19年通期の住宅取引件数と取引総額が2割超の下落…平均平米単価は0.8%減の約147万円

 マカオ政府統計調査局は2月17日、昨年第4四半期(2019年10〜12月)及び通期の民間建築及び不動産取引統計を公表。

 昨年第4四半期の住宅売買・移転にかかる不動産印紙税の対象となった住宅ユニットの取引数は同年第3四半期から21.8%減の1831、取引総額は18.7%減の115.8億マカオパタカ(日本円換算:約1587億円)にとどまった。内訳をみると、現住物件(中古)の取引数が17.2%減の1612、取引額は14.9%減の93.8億マカオパタカ(約1286億円)、プレビルド(未完成物件)は取引数が44.7%減の219、取引額は31.8%減の22.0億マカオパタカ(約302億円)。

 昨年第4四半期に不動産印紙税の対象となった住宅ユニットの実用面積1平米あたり平均価格は同年第3四半期から5.0%下落の10万4468マカオパタカ(約143万円)。エリア別では、取引全体に占める高価格帯のプレビルド物件が25.7ポイント下落の18.7%となったタイパ島が9.7%の大幅な下落となる11万0613マカオパタカ(約152万円)、マカオ半島も4.4%下落の10万0060マカオパタカ(約137万円)だったが、コロアン島は8.8%上昇の12万6844マカオパタカ(約174万円)に。

 中古の実用面積1平米あたり平均価格は3.9%下落の9万7513マカオパタカ(約134万円)、プレビルドは3.5%下落の14万7805マカオパタカ(約203万円)。

 また、昨年通期の住宅売買・移転にかかる不動産印紙税の対象となった住宅ユニットの取引数は前年から23.5%減の8277、取引総額は26.5%減の510.5億マカオパタカ(約6996億円)。内訳は、現住物件(中古)の取引数が7101、取引額が406.1億マカオパタカ(約5565億円)、プレビルド(未完成物件)は取引数が1176、取引額が104.4億マカオパタカ(約1431億円)。

 昨年通期の住宅ユニットの実用面積1平米あたり平均価格は前年から0.8%下落の10万7522マカオパタカ(約147万円)。エリア別では、マカオ半島が2.4%上昇の10万4346マカオパタカ(約143万円)、タイパ島が1.5%下落の11万0721マカオパタカ(約152万円)、コロアン島が7.2%下落の12万5799マカオパタカ(約172万円)。

 中古の実用面積1平米あたり平均価格は3.9%上昇の10万0977マカオパタカ(約138万円)、プレビルドは0.1%上昇の14万2487マカオパタカ(約195万円)。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

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