マカオ、15日連続で新型コロナの新規感染確認ゼロ…累計患者数10人、6人が治癒し退院済み=流行地区からの入境者対象とした医学検査ステーション新設

 中国・湖北省武漢市で集中発生している新型コロナウイルスによる肺炎について、世界各地で感染拡大に対する懸念が高まる中、中国本土からのインバウンド旅客が多いマカオでも、官民の間で各種防疫対策が進んでいる。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染対策センターは2月19日午後5時(現地時間、以下同)から定例記者会見を開催。同センターによれば、直近24時間以内に新たな新型コロナウイルス感染確認例はなかったとのこと。マカオにおける直近の新規感染確認は2月4日のことで、ここまで15日連続で新規感染確認ゼロとなった。これまでの累計患者数は10人で、最初の7人が武漢からの旅客、直近の3人がマカオ人。同日新たに1人が治癒し退院し、累計退院者数は6人に。いずれも武漢からの旅客。

 また、新たな防疫対策として、2月20日午前0時からマカオ半島北部の陸路の主要な玄関口にあたる關閘イミグレーション横の体育館、マカオ国際空港に隣接するタイパフェリーターミナルの2ヶ所に「医学検査ステーション」が設けられることが発表された。新型コロナウイルス感染リスクが高いとみられる域外からの入境者、流行地区からの入境者を対象(陸・海・空路すべて)に数時間の検査を行い、医師及び看護師による判断によって指定医療機関へ搬送して精密検査を実施するか、そのまま入境を認めるかが判断されるという。高リスク者、流行地区の範囲、対象は随時更新されるとしている。(*2月20日時点で流行地区とされているのは「広東省、河南省、浙江省、湖南省、安徽省、江西省、江蘇省、重慶市、山東省、四川省、黒龍江省、北京市、上海市」の10省3市。武漢市含む湖北省については、1月27日から合法医療機関が発行した医師による新型コロナウイルス未感染証明書の提出が必須化されている。

 2月20日からはカジノが営業再開可能となり、これまで閉鎖されていた公園やトレッキングコースなども一部が限定的ではあるが開放される。いずれも交差感染防止のための厳格な防疫対策を講じた上での再開を予定している。

2月19日夕方に開催されたマカオ政府新型コロナウイルス感染対策センターによる定例記者会見(写真:マカオ政府新型コロナウイルス感染対策センター)


新たな防疫対策として設置される医学検査ステーション=マカオ・工人體育館(写真:GCS)

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