マカオ政府文化局が寺院の消防及び電気設備に関する緊急検査実施…黄曹二仙廟の火災受け

 6月1日、マカオ半島の中央部の鏡湖醫院近くにある黄曹二仙廟で電気配線のショートが原因とみられる火災が発生。これを受け、マカオ政府文化局(ICM)が6月2日から4日にかけて、40の寺院の消防及び電気設備に関する緊急検査を実施した。

 ICMによれば、緊急検査において、各寺院の管理者に対して消防安全管理の徹底を申し入れ、特に廟内の電気設備に関する定期検査を実施するよう強く求めたとのこと。

 ICMでは、定期的に寺院へ職員を派遣したり、消防局と合同で消防安全パトロールを実施しているという。過去6年間で25の寺院が電気系統を交換したほか、同局から39の寺院に317本の消火器を提供したとのこと。

 近年、マカオでは世界遺産も含む寺院における火災、ぼやが相次いでおり、電気配線のショートによるものが多かった。マカオの寺院は、規格を満たす電気設備の使用、夜間及び無人時のブレーカーオフ、屋内における終夜焼香の禁止といった「寺院消防安全ガイドライン」を遵守する必要がある。

マカオ政府文化局による寺院の消防及び電気設備に関する緊急検査の様子(写真:ICM)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局は10月23日夜、マカオ域内で今年初めてとなる当地デング熱感染例を確認したと発表…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は10月23日夜、マカオで今年(2024年)8例目となる在郷軍人病(退…
  3.  マカオ司法警察局は10月22日、マカオに所在する複数の質店を訪れ、人工ダイヤモンドを天然と偽って…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  このほどマカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)が公表した資料によれ…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun