マカオ国際空港、第2四半期の旅客数は対前年99.9%減…新型コロナウイルスの影響甚大も終息後に向けた準備進める

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行に伴う水際対策強化や旅行需要の減退によって、マカオの空の玄関口となるマカオ国際空港を発着する旅客便は今年(2020年)2月以降、大幅な減便及び運休を余儀なくされている。

 同空港を運営するCAMが7月10日に公表した資料によれば、今年第2四半期(4〜6月)の旅客数は前年同時期から99%超の下落だったとのこと。6月に台北など一部地区で入境制限の緩和が実施されたことを受けて旅客数は5月から倍増したというが、数量ベースが極めて低い中、焼け石に水のような状態といえる。

 CAMによれば、このほどマカオ政府民航局の陳穎雄局長らが旅客ターミナルビル、ビジネスジェットターミナル、貨物ステーションなど空港施設を視察に訪れた。同社では、旅客ターミナルビルの清掃・消毒作業の定期実施、消毒剤噴霧器の40台の設置、ソーシャルディスタンス用の「1m」を示すサイネージの設置など、防疫対策及びコロナ終息後の復活に向けた準備を整えているとした。

 マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。昨年の年間旅客数は対前年16%増の延べ961万1427人に達した。年間旅客数が前年を上回るのは2012年以来8年連続、開港以来最多記録の更新は2015年から5年連続のこと。

マカオ国際空港の旅客ターミナルビルを視察するマカオ政府民航局の陳穎雄局長ら(写真:CAM)

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