マカオ、国慶節大型連休初日のインバウンド旅客数約1.5万人…コロナ禍で対前年88.5%減

 中国本土で大型連休となる国慶節ホリデー(2020年は10月1〜8日)はインバウンド旅客のうち7割を中国本土旅客が占めるマカオにとって年に複数ある書き入れ時のひとつに数えられる。

 目下、マカオでも新型コロナ防疫対策の一環で厳格な水際対策が講じられているが、マカオと中国本土における流行状況が落ち着いたことを受け、国慶節を前に往来制限の緩和が進み、中国本土旅客の隔離検疫なしでのマカオ渡航は可能な状態となっている。ただし、コロナ前と比較してマカオ渡航許可申請手続きに手間と時間がかかっているほか、新型コロナウイルス核酸検査(PCR検査)の陰性証明の提示などマカオ当局が定める条件をクリアする必要もあり、旅客数の急回復は望みにくい状況といえる。

 マカオ政府旅遊局(MGTO)が10月2日に発表した国慶節連休初日(10月1日)の出入境旅客統計資料によれば、同日の総入境者数は前年同じ日から88.5%減の1万5503人にとどまった。中国本土旅客が全体の93.8%を占める1万4535人で、前年比では87.5%減。

 今年の国慶節ホリデー初日は中秋節と重なった。中秋節は伝統的に家族で過ごす日とされているため、地元で過ごす人も多かったとする見方もあり、2日目以降の動向が注目される。

中秋節とも重なった国慶節連休初日の夜には花火大会も開催された=2020年10月1日(写真:MGTO)

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