マカオと珠海が合同で花火大会開催…国慶節祝賀イベントの一環

 マカオでは、例年9月の週末と中国の建国記念日に当たる国慶節(10月1日)の夜に「マカオ国際花火コンテスト」が開催されているが、今年(2020年)の第31回大会はコロナ禍で中止となった。

 マカオ国際花火コンテストは20世紀中頃にマカオで盛んだった花火及び爆竹製造業の保護と伝承を目的として1989年にスタート。通常の花火大会と異なり、国や地域を代表して出場する花火製造メーカーによる作品の美しさを競うコンペティション形式を採用しているのが特徴。日本チームも出場の常連で、これまで優勝9回を誇る。

 コンテスト形式での開催は中止になったものの、国慶節祝賀イベントの一環として、10月1日に一夜限りの花火大会が実現した。昨年12月にマカオ返還20周年を記念して開催された花火大会に続いて、隣接する広東省珠海市側(前回は珠海市人民政府、今回は珠海市横琴新区管理委員会)との合同による「満月・国慶節祝賀花火大会」と題して開催。打ち上げ場所はマカオと珠海の間の海上に設けられ、午後9時から20分間にわたって美しい花火がマカオの秋の夜空を彩った。

 新型コロナ防疫対策が講じられる中、マカオではマカオ側主催の旅遊局(MGTO)を中心に観衆に対する密の回避が呼びかけられ、自宅で鑑賞できるようテレビ生中継も行われた。

マカオと珠海が合同開催した国慶節祝賀花火大会=2020年10月1日(写真:MGTO)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局(SSM)は9月21日、同月25日から2023〜24年シーズンの無償インフルエン…
  2.  マカオ・コタイ地区で統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオを運営するギャラクシーエンターテイン…
  3.  マカオ治安警察局は9月21日、マカオ警察総局による指揮の下、地域社会の良好な治安環境の維持と保護…
  4.  マカオ保安庁は9月21日、マカオと広東省珠海市横琴新区の玄関口となる横琴口岸(イミグレーション施…
  5.  マカオでは、9月から10月にかけての5夜にわたって「第31回マカオ国際花火コンテスト」が開催され…

ピックアップ記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  香港とマカオの間をおよそ1時間で結ぶ高速船「ターボジェット」及び「コタイウォータージェット」を運…
  3.  マカオの統合型リゾート(IR)運営大手のギャラクシー・エンターテインメント・グループ(GEG)は…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2023年9月号
(vol.123)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun