マカオ、コロナ禍で20年3Qの旅客総消費額は対前年93.3%減…1人あたり平均は12.0%減の約1.8万円

 マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られる。

 昨年(2019年)通期の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)は3940万6181人で、前年から10.1%増。このうち中国本土旅客は10.5%増の2792万3219人で、全体の70.9%を占めた。年間訪マカオ旅客数が3000万人の大台を突破するのは6年連続のこと。

 しかしながら、今年(2020年)は1月下旬以降、新型コロナウイルス感染症防疫対策の一環で入境制限を含む厳格な水際措置が講じられた影響でインバウンド旅客数は激減。第3四半期に入り、マカオと中国本土における流行状況が落ち着いたことから、両地の間の往来制限は段階的に緩和された。これを受けて第3四半期(7〜9月)のインバウンド旅客数は第2四半期(4〜6月)から14.1倍増の75.02万人にまで回復した。ただし、前年同時期との比較では92.4%減。

 マカオ政府統計調査局は11月19日、今年第3四半期の旅客消費調査(ギャンブル消費を除く)結果を公表。インバウンド旅客数の激減に伴い、旅客総消費額も93.3%減となる10.1億マカオパタカ(日本円換算:約132億円)にとどまった。内訳は宿泊を伴う旅客が94.0%減の7.3億マカオパタカ(約95億円)、日帰り旅客が90.5%減の2.9億マカオパタカ(約38億円)。

新型コロナの影響でインバウンド旅客が激減したマカオ。写真は観光名所の世界遺産・セナド広場=2020年7月19日本紙撮影

 今年第3四半期の旅客1人あたりの平均消費額は前年同時期から12.0%減となる1349マカオパタカ(約1万7600円)。内訳は宿泊を伴う旅客が12.3%増の2858マカオパタカ(約3万7300円)、中国本土旅客に限ると2.7%増の2839マカオパタカ(約3万7000円)、日帰り旅客は1.8%減の577マカオパタカ(約7500円)。また、旅客の現居地別では、中国本土旅客が20.6%減の1343マカオパタカ(約1万7500円)だったが、広東省からの個人旅客に限ると1.3倍増で、中国本土からの個人旅客の平均消費額を押し上げ、78.8%増の3885マカオパタカ(約5万0700円)となった。

 消費分類別では、ショッピングが全体の66.9%、飲食が15.8%、宿泊が13.9%を占めた。旅客1人あたり平均のショッピング消費額は30.2%増の903マカオパタカ(約1万1800円)で、購入品目は化粧品・香水が86.7%増の409マカオパタカ(約5300円)、食品系土産が38.4%増の302マカオパタカ(約3900円)。渡航目的別ではバケーションを目的とした旅客の1人あたり平均消費額が最も高く、83.5%増の4095マカオパタカ(約5万3400円)に上った。以下は出張が141.3%増の2987マカオパタカ(約3万9000円)、コンベンション・エキジビション参加が73.3%減の1154マカオパタカ(約1万5000円)、ショッピング目的が48.4%減の1055マカオパタカ(約1万3800円)の順。

 なお、統計調査局では新型コロナウイルス感染症の影響により第2四半期の調査は見送ったとのこと。前回調査は第1四半期となるが、同期についても2月の調査を見送っており、1月及び3月に収集したデータを基に推計したものとなっている。

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