マカオ 20年10月貨幣・金融統計公表…マカオ居民の預金残高4ヶ月連続下落

 マカオ政府金融管理局は12月4日、今年(2020年)10月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
 流通貨幣が前月から0.4%上昇、通知預金が1.1%下落となり、M1は0.8%減。準通貨負債は0.7%下落。M1及び準貨幣負債を含む広義貨幣供給量M2は0.7%減(4ヶ月連続減)、金額は6856億マカオパタカ(日本円換算:約8兆9278億円)となった。前年同月との比較では、M1が10.8%下落、M2が1.8%上昇。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが34.1%、香港ドルが47.2%、人民元が4.6%、米ドルが12.2%。

【預金】
 マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から0.7%下落の6670億マカオパタカ(約8兆6854億円)で4ヶ月連続のマイナスに、非居民による預金残高は横ばいの3223億マカオパタカ(約4兆1969億円)、公共部門の銀行システムへの預金残高は0.3%減の2623億マカオパタカ(約3兆4156億円)で3ヶ月連続のマイナスとなり、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は0.5%減の1兆2516億マカオパタカ(約16兆2979億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ19.1%、47.7%、5.1%、24.8%。

【融資】
 地元民間部門への融資は前月から0.5%増の5423億マカオパタカ(約7兆0616億円)。対外民間部門への融資は4.1%上昇の6857億マカオパタカ(約8兆9289億円)。民間部門へ融資額は合計で2.5%増の1兆2280億マカオパタカ(約15兆9905億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ16.1%、41.5%、11.3%、28.2%。

【預貸率/不良債権比率】
 銀行のマカオ居民に対する預貸率は今年10月末時点で前月末から0.7ポイント上昇の58.4%。非マカオ居民含む総体預貸率は2.8ポイント上昇の98.1%。1ヶ月及び3ヶ月ベース計算による流動資産対負債比率はそれぞれ58.5%、57.2%水準。不良債権比率は0.02ポイント下落の0.38%。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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