香港、12/31単日の新型コロナ新規感染確認数68人…市中感染62人中感染経路不明が18人=南ア変異種も初確認

 香港では、11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いている。

 香港政府は12月31日夕方の記者会見で、同日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数が68人だったと発表。内訳は市中感染が62人、輸入性が6人。新規感染確認数は12日連続で2桁にとどまったが、直近4日間では最多だった。市中感染のうち感染経路不明が18人。このほか、陽性予備群が40人超いるとのこと。

 陽性予備軍の中には11月下旬から新型コロナ患者を収容する隔離病室で任務に当たっていたサービスアシスタント1人が含まれるとのこと。

 第4波下では市内各所で集団感染(クラスター)や集合住宅(マンション、宿舎)における感染連鎖も相次いで確認されている。この日の新規感染確認者のうち1人について、下水管から採取したサンプルでウイルス陽性反応が確認され、強制検査の対象となったマンションの住民だったという。香港当局は30日に香港各地にある計44棟のマンションを強制検査の対象として発表したが、31日に前日発表したリストの中から3棟を取り消し、新たに3棟が追加となった。

 ここまでの香港における累計感染確認数は8847人、退院者数は7813人、死者数は148人。

 香港政府は英国や南アフリカで感染力が強いとされる変異種のウイルスが出現したこと、クラスター及び感染経路不明事案が続いていることなどを受け、相次いで防疫措置の厳格化を図っている。

 この日の会見では、南アフリカからの輸入性感染確認者のウイルス遺伝子配列を調査した結果、1人が南アフリカで出現した変異種に感染していたことが判明したことも明らかにされた。香港で南アフリカ型変異種が確認されたのは初めてのこと。

香港特別行政区のイメージ(資料)—本紙撮影

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