マカオ、2020年通期の総体住宅価格指数267.0…前年から0.1%上昇、コロナ禍も住宅不動産市場は堅調

 マカオ政府統計調査局は2月8日、昨年(2020年)10〜12月期の住宅価格指数を公表。総体住宅価格指数は268.8で、前回調査(9〜11月期)から0.2%の上昇だった。エリア別ではマカオ半島が0.3%上昇の268.8、タイパ島・コロアン島が0.3%下落の268.5。

 ストック物件(中古)の価格指数は0.1%上昇の286.8。エリア別にみると、マカオ半島が0.3%上昇の280.8、タイパ・コロアン島が0.3%下落の311.8。築年数別では、6〜10年が3.8%、5年以下が1.3%のそれぞれ上昇だった一方、11〜20年は2.0%下落。未完成物件(プレビルド)については0.1%上昇の290.1。

 実用面積別では、75〜99.9平米が1.4%、100平米以上が0.9%のそれぞれ下落だったが、50〜74.9平米は0.1%上昇。

 昨年第4四半期の総体住宅価格指数は同年第3四半期から0.1%下落で、ストック物件は0.9%下落、未完成物件は3.2%上昇だった。

 昨年通期の総体住宅価格指数は前年から0.1%上昇の267.0。ストック物件の価格指数は1.5%上昇の282.5、未完成物件は0.1%下落の286.6だった。

 住宅価格指数は2011年を基準とし、住宅売買・移転にかかる不動産印紙税資料をもとに算出されたもの。

 マカオでは昨年1月下旬以降、厳格な入境制限を含む新型コロナウイルス感染症(COVID-19)防疫対策が講じられた。インバウンド依存度の高い業種を中心に大打撃を受ける中、住宅不動産市場に関しては比較的堅調に推移している。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

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