香港、2/24の新型コロナ新規感染確認数17人…市中感染16人中感染経路不明は6人

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いている。

 香港政府の発表によれば、2月24日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は前日から5人増の17人だった。内訳については、市中感染が5人増の16人、輸入性が横ばいの1人。市中感染のうち感染経路不明は3人増の6人で、7日連続1桁台を維持した。翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)が10人超とのこと。

 市中感染確認者のうち1人が2月18日に尖沙咀にある大型ショッピングモール「K11 Musea」内の中国料理レストラン「名潮食館」利用歴があったほか、陽性予備軍のうち5人が18日、19日に同店を利用していたことがわかった。当局では、店内で感染連鎖が発生した可能性もあり、また今のところ感染経路は不明とし、18日以降に同店利用歴のある客と店舗のスタッフをウイルス検査対象に指定した。同店舗は14日間の営業停止となり、徹底清掃・消毒が実施されるという。

 輸入性の1人はドバイからの入境者で、変異種ウイルスの「N501Y」が検出されたとした。香港でN501Y型の感染が確認された人は累計41人に上り、大半が英国からの入境者とのこと。

 ここまでの香港における累計感染確認数は1万0914人、退院者数は1万0461人、死者数は197人。

 依然として市内各所で集団感染(クラスター)の発生や感染連鎖が続いているが、最近の感染確認者数は増減を繰り返しながらも第4波下では低位にある。感染経路不明も毎日のように一定数が確認されていることから、市中に存在する無症状感染者が日常生活を送る中で感染を拡大させている可能性が指摘されている。香港は人口密度が高く、交通機関も発達しており、エリアを跨ぐ人の移動が多い土地柄。

 香港では、新型コロナワクチンの第一便として中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製の100万回分が2月19日に到着済み。まずは高リスク群を優先接種対象とし、23日から接種予約の受け付けがスタートした(接種開始は26日から)。

局地ロックダウンが実施された九龍・新蒲崗エリアの一角で住民に対してウイルス検査を受けたかどうかの確認を行う職員=2021年2月24日(写真:news.gov.hk)

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