香港、3/26の新型コロナ新規感染確認数11人…市中感染3人中感染経路不明は日本人女性CA1人
- 2021/3/26 19:29
- 香港・大湾区
人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いている。
香港政府の発表によれば、3月26日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は前日から2人増の11人だった。2日ぶりの2桁。内訳は市中感染が1人減の3人で、7日連続1桁、輸入性は3人増の8人。市中感染のうち感染経路不明は1人増の1人。
感染経路不明の1人は日本人キャビンアテンダントの女性(38)。3月18日から軽微な症状があり、24日にコミュニティ検査センターで採取したサンプルから陽性反応が確認されたとのこと。昨年11月以降、出勤はしていなかったが、潜伏期間から感染期間にかけて、複数回にわたって香港島の北角(ノースポイント)エリアにあるフィットネスセンター「GO24 Fitness」を訪れていたことから、患者と同じクラスを受講した利用者約20人と講師4人が密接接触者に指定された。3月上旬に香港島の西營盤地区にあるフィットネスセンター「Ursus Fitness」でクラスターが発生し、大規模化したことは記憶に新しく、当局は今回の患者が利用していた施設でもクラスターが発生する可能性があるとした。なお、患者は発症の3日前に新型コロナワクチンの1回目の接種していたが、当局は接種時点で感染していたとの見方を示している。
輸入性はインドネシア、フィリピン、パキスタンからの入境者。
過去14日間累計では、新規感染確認が278人で、その約73%を占める市中感染204人のうち感染経路不明は37人。ここまでの香港における累計感染確認数は1万1440人、退院者数は1万1023人、死者数は205人。
このところ市中感染者数が低位にあり、25日には約4ヶ月ぶりに感染経路不明がゼロとなったが、香港当局は26日に再び感染経路不明の患者が見つかっており、市中に存在する無症状感染者が日常生活を送る中で感染を拡大させている状況を証明するものだとし、市民に対して引き続き警戒を維持し、味覚や嗅覚の異常といった新型コロナ特有の自覚症状があった場合には、すぐに医療機関を受診するよう呼びかけた。
このほか、香港政府は同日、4月上旬のイースター連休明けから幼稚園、小学校、中学校の対面授業参加人数について、学生数の3分の2に引き上げると発表。ただし、登校時間は半日を上限とする規定は維持される。

香港の町並み(資料)—本紙撮影