マカオで今年3人目の在郷軍人病感染者確認…患者は広東省珠海市居住で慢性肺炎の持病がある68歳男性

 マカオ政府衛生局(SSM)は7月13日夜、マカオで今年(2021年)3人目となる在郷軍人病(退役軍人病、レジオネラ肺炎)感染者を確認したと発表。

 SSM発出資料によれば、患者は長期にわたって(マカオに隣接する)広東省珠海市に居住し、慢性肺炎の持病を持つマカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)の男性(68)とのこと。

 患者は7月9日に発熱、息切れ、めまいなどの症状が現れ、11日に中国本土の医療機関を受診し、即入院。重症肺炎及び敗血症性ショックと診断されたという。その後、13日になて症状がぶり返したことから、家族が患者をマカオへ運び、マカオの公立総合病院にあたる仁伯爵綜合醫院を受診。同院における検査で胸部X線検査で左肺の下部に肺炎の症状が確認され、尿中レジオネラ抗原検査で陽性反応が出たことから、在郷軍人病に感染していると診断された。目下、患者は集中治療室で治療を受けているものの、容体は落ち着いているとのこと。

 患者は長期にわたって珠海市に居住しており、潜伏期間中も珠海を離れていないことから、SSMでは輸入性感染例であるとした。今年マカオで確認された3人はいずれも輸入性で、潜伏期間中に中国本土滞在または渡航歴があった。

 在郷軍人病はレジオネラ菌が引き起こす伝染病の一種で、菌を含む水が空調などを通じて飛散することによる空気感染すると考えられている。病名の由来は1976年に米国フィラデルフィアで開催された在郷軍人大会で集団発生したことによる。レジオネラ菌は多様な環境下に存在するが、20〜45℃の温水で成長しやすく、水のタンク、スパプール、噴水、家庭で用いられる医療用吸入器などから見つかることも多いとのこと。症状としては、発熱、空咳、呼吸困難、倦怠感、頭痛、筋肉痛、腹痛、下痢などが挙げられ、抗生物質による治療が可能とのこと。マカオで確認された在郷軍人病感染者数は2020年が6人、2019年が2人、2018年が5人。

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合醫院(資料)—本紙撮影

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合醫院(資料)—本紙撮影

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