マカオ、2021年6月の対外商品貿易統計…中国本土からのインバウンド旅客回復受け輸入の顕著な改善続く

 マカオでは世界規模の新型コロナウイルス感染症流行の影響により昨年(2020年)2月頃から経済活動の縮小が続いている。

 ただし、マカオと中国本土における流行状況が落ち着いたことを受け、昨年7月中旬から段階的に両地の往来制限が緩和されている。同年9月下旬までに中国本土からマカオへの渡航許可(ビザに相当)の申請、発給が再開されたことでインバウンド旅客が回復する中、特に輸入については顕著な改善傾向が続いている。今年6月には広東省におけるリバウンドを受けてインバウンド旅客数が落ち込んだが、7月中旬には回復した。

 マカオ政府統計調査局は7月28日、今年(2021年)6月の商品貿易統計を公表。

 今年6月の商品輸入総額は前年同月から2.0倍増となる151.0億マカオパタカ(日本円換算:約2074億円)だった。品目別では、携帯電話、ゴールド製ネックレス、腕時計、コスメ・スキンケア商品がそれぞれ前年同月から18.5倍、15.8倍、8.2倍、3.6倍増。一方で、カジノ用品は45.1%の大幅減。貨物輸出総額は前年同月から62.2%増の11.9億マカオパタカ(約163億円)。このうち、マカオ製の商品の輸出は28.8%増の1.7億マカオパタカ(約23億円)で、品目別では銅・銅製品が96.7%増。再輸出は69.3%増の10.2億マカオパタカ(約140億円)で、品目別では携帯電話、ダイヤモンド・ダイヤモンド製ネックレスがそれぞれ1.7倍、1.4倍増。6月の商品貿易赤字は139.1億マカオパタカ(約1910億円)。

 今年第2四半期(4〜6月)累計の輸出総額は前年同時期から64.4%増の32.4億マカオパタカ(約445億円)、輸入総額は239.5%増の443.6億マカオパタカ(約6091億円)。商品貿易赤字は411.2億マカオパタカ(約5647億円)。

 今年上半期(1〜6月)累計の輸出総額は前年同時期から34.8%増の67.1億マカオパタカ(約921億円)、再輸出は35.4%増の57.9億マカオパタカ(約795億円)、マカオ製の商品の輸出についても31.0%増の9.2億マカオパタカ(約126億円)。輸入総額は1.5倍増の739.7億マカオパタカ(約1兆0157億円)。商品貿易赤字は前年同時期の243.9億マカオパタカ(約3349億円)から428.8億マカオパタカ(約5888億円)に拡大。

 今年上半期累計の主要輸出先内訳は、香港が42.8%増の47.6億マカオパタカ(約654億円)、中国本土が20.7%増の9.6億マカオパタカ(約132億円)、米国が47.9%増の3.2億マカオパタカ(約44億円)、EUが2.1%減の9539万マカオパタカ(約13.1億円)。品目別では、非紡績商品が43.9%増の60.4億マカオパタカ(約829億円)、紡績品・衣類は14.3%減の6.7億マカオパタカ(約92億円)。

 輸入品の原産地別では、中国本土が1.3倍増の248.2億マカオパタカ(約3408億円)、EUが2.0倍増の230.4億マカオパタカ(約3164億円)。輸入元別では、香港が1.9倍増の634.4億マカオパタカ(約8711億円)、中国本土が41.0%増の79.8億マカオパタカ(約1096億円)。品目別では、消費財が1.7倍増の523.0億マカオパタカ(約7181億円)。このうち、コスメ・スキンケア商品が3.6倍増の110.7億マカオパタカ(約1520億円)、腕時計が3.7倍増の65.0億マカオパタカ(約893億円)、ハンドバッグ・財布が2.8倍増の54.7億マカオパタカ(約751億円)、ゴールド製ネックレスが4.3倍増の52.3億マカオパタカ(約718億円)。また、携帯電話が8.4倍増の102.0億マカオパタカ(約1401億円)、燃料・潤滑油が9.6%増の28.0億マカオパタカ(約384億円)、建築資材についても90.4%増の15.5億マカオパタカ(約213億円)だった。

 今年上半期の対外商品貿易総額は前年同時期から1.3倍増の806.8億マカオパタカ(約1兆1078億円)。

マカオ歴史市街地区にあるモンテの砦から望む町並み(資料)=2020年4月本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は6月12日、同日カジノ施設などが集積する繁華街のひとつ、マカオ半島新口岸地区に…
  2.  6月12日付のマカオ特別行政区公報(官報に相当)に2023年廉政公署(汚職捜査機関、CCAC)業…
  3.  6月12日付のマカオ特別行政区公報(官報に相当)に新交通システム「マカオLRT」を運営するマカオ…
  4.  マカオ政府衛生局(SSM)は6月12日、マカオでデング熱伝播の高リスクシーズンを迎えているとし、…
  5.  マカオ司法警察局は6月11日、マカオの路上で徒党を組んでスリを行ったとして中国広西チワン族自治区…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年6月号
(vol.132)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun