中国本土、新型コロナ新規市中感染確認は44人…内モンゴル自治区、浙江省など4省市区で=12/7

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功したが、以降も散発的な市中感染確認例が度々出現している状況。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が12月8日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月7日の中国本土における新規市中感染確認は44人(前日から16人減)だったとのこと。内訳は内モンゴル自治区34人(フルンボイル市)、浙江省8人(寧波市5人、杭州市2人、紹興市1人)、黒竜江省1人(ハルビン市)、上海市1人(浦東新区)。このうち内モンゴル自治区の1人は無症状から感染確認に転じたもの。中国本土で市中感染確認例が出現するのは53日連続。市中の無症状感染例についても8日連続で出現し、浙江省5人(寧波市3人、杭州市2人)だった。

 12月7日24時時点の中国全土で治療中を受けている感染確認者数は1133人(うち輸入性が442人)で、重症者は22人(輸入性1人)。無症状の患者465人(輸入性399人)が医学観察下にあるとのこと。このところ10月中旬以来の再流行は落ち着いてきたが、11月下旬以降の内モンゴル自治区及び黒竜江省における感染確認例の急増により、再び感染確認者数に占める市中感染患者が過半数となっている。

 目下の内モンゴル自治区フルンボイル市の再流行はデルタ変異株によるもので、11月27日に最初の確認例が出現して以来、依然として連日多くの感染確認が相次ぐ状況。フルンボイル市から黒竜江省ハルビン市へ戻った患者をきっかけに、同市でも感染が広がっている。また、近日では浙江省でも市中感染が連日確認されている。

 中国当局は域内における拡散防止と同時に、域外からの流入と院内感染を防止するための徹底した措置を講じるなどして「清零(ゼロ化)」を目指す徹底的な対処を進めてきた。具体的には、局地ロックダウン、全民PCR検査によるスクリーニング、区域を跨ぐ移動の制限、飲食店等の特定業種に対する営業制限等の措置が挙げられる。しかしながら、10月中旬以降、中国本土の多くの地域で感染力の強いデルタ株の市中感染例が散発している状況。近日出現した内モンゴル自治区フルンボイル市、また各地の複数の大都市でも散発的な感染例の出現が相次ぐ中、今後の行方が気がかりだ。

 このほか、マカオ特別行政区では12月7日まで59日連続市中感染確認例ゼロ、香港特別行政区でも同60日連続ゼロを維持した。具体的なスケジュールや条件等は未公表だが、中国本土、香港、マカオの三地間で隔離検疫免除の相互往来を再開する準備が進められているとされる。

中国・上海(資料)—本紙撮影

中国・上海(資料)—本紙撮影

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