中国本土、新型コロナ新規市中感染確認37人…オミクロン株伝播出現の杭州市が主、北京市では状況好転=1/28

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降も全国的には安定した状況を維持しているが、散発的な市中感染確認例が度々出現している状況。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が1月29日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月28日の中国本土における新規市中感染確認は37人(前日から2人減)だったとのこと。内訳は浙江省18人(杭州市)、北京市5人(豊台区4人、西城区1人)、天津市5人(河北区)、新疆ウイグル自治区3人(イリ・カザフ自治州)、黒竜江省2人(牡丹江市)、河北省1人(保定市)、山西省1人(大同市)、河南省1人(安陽市)、新疆生産建設兵団1人(建設兵団第4師)。中国本土で市中感染確認例が出現するのは105日連続。市中の無症状感染例についても12日連続で出現し、河南省1人(三門峡市)、新疆ウイグル自治区1人(イリ・カザフ自治州)、新疆生産建設兵団1人(建設兵団第4師)の計3人。

 1月15日以降、北京市ではデルタ変異株とオミクロン変異株の市中陽性者が相次ぎ出現しており、国際郵便物と輸入コールドチェーン(低温物流)物品に付着したウイルスが発端とみられる。北京市における1月15日から28日までの累計感染者数は84人に上り、大半がコールドチェーン絡みのデルタ変異株感染。オミクロン変異株感染者の出現は5日連続ゼロで、デルタ株変異株感謝についても近日は制限域内での出現にとどまり、流行はほぼコントロール可能な状況に至ったとの見方が示された。浙江省杭州市では近日感染者が増加しており、オミクロン変異株によるものとされる。28日正午までの累計感染確認数は30人で、小規模なクラスターが複数発生。伝播チェーンの補足はできており、発端については市外からもたらされた物品に付着したウイルスの可能性があるとされる。

 1月28日24時時点の中国全土で治療中を受けている感染確認者数は2127人(うち輸入性が958人)で、重症者は8人(うち輸入性1人)。無症状の患者777人(輸入性666人)が医学観察下にあるとのこと。

 中国当局は域内における拡散防止と同時に、域外からの流入と院内感染を防止するための徹底した措置を講じるなどして「清零(ゼロ化)」を目指す徹底的な対処を進めてきた。具体的には、局地ロックダウン、全民PCR検査によるスクリーニング、区域を跨ぐ移動の制限、飲食店等の特定業種に対する営業制限等の措置が挙げられる。しかしながら、昨年11月下旬以降、各地で散発的な再流行が断続的に出現。省市区を越えて伝播したものもあれば、一部地域にとどまるものもあり、最初のきっかけとなった感染源もさまざま。目下、人の流動が増える春節(旧正月)の帰省シーズンを迎えており、各地で流出、流入への警戒が高まっている。

 このほか、マカオ特別行政区では1月28日まで111日連続市中感染確認例ゼロとなった一方、香港特別行政区では昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が始まったとされる。航空会社クルーをきっかけとした市中におけるオミクロン株伝播、ペットショップの輸入ハムスターが発端とみられるデルタ株伝播、隔離検疫ホテルにおける交差感染を発端としたオミクロン株の主に3つの伝播チェーンが認知されており、これらが入り混じって複雑化の様相を呈し、感染経路不明のケースも依然数多く存在する中、各種防疫措置が引き締め、延長となるなど緊張状態が続いている。

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

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