香港、新型コロナ新規感染確認6067人…ソーシャルディスタンス措置の引き締め検討=2/20

 人口約740万人の香港では、昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が始まった。

 第5波のきっかけとして、隔離施設での検疫が免除されていたキャセイパシフィック航空のクルーが検疫規則に違反して外食に出かけた「望月樓」レストランに居合わせた人たち(オミクロン変異株)、市中に戻った後に隔離検疫ホテル滞在中の交差感染が発覚した女性(オミクロン変異株)、複数店舗で販売されていたオランダから輸入のハムスター(デルタ変異株)の3つが認知されており、これらが入り混じって複雑化の様相を呈している。2月に入って以降、市中における新規感染確認数が急増し、その多くが感染経路不明となるなど、状況が深刻化している。

 香港衛生当局の発表によれば、2月20日午前0時時点集計の単日の新規感染確認は前日から4人増の6067人だった。内訳は市中が6055人、輸入性(海外からの入境者)が12人。単日の感染者の死亡者数は14人とのこと。

 なお、初歩陽性者数については、検査数の増大に伴い、分析作業に遅延が生じており、正確な状況を反映するものではないとして、20日から公表されないことになった。

20日夕方の会見では、ウイルス検査結果の判明まで数日かかるケースが発生していることについて、中国本土から支援チームが続々香港入りする中、次第に遅延は解消されるとの見通しとしたほか、不足が指摘されている隔離施設の供給についても短期内に増強できるとした上、その一部を高リスク患者の収容に充当する方針を明らかにした。また、依然として多くの人流が確認されている場所があるとし、ソーシャルディスタンス措置の一層の引き締めを検討中という。 

 このほか、香港の2月19日午後8時時点のワクチン接種率は85.7%(1回目の接種完了)、75.7%(2回目の接種完了)となっている(※新たに接種対象となった3〜11歳は含まず)。接種率は昨年後半にかけて伸び悩んでいたが、市中感染確認例が相次ぎ出現したこと、ワクチンパスポート(所定施設入場時に1回以上のワクチン接種証明を要する措置)の導入計画発表などを受けて、年初から一気に上昇。19日単日の接種回数は7万8973回で、高位を維持。政府は免疫の壁を構築するための目標として、接種率9割の達成を掲げており、ワクチンパスポートが24日からスタート(10日から一部先行スタート)する。

新界・沙田地区にある団地「禾輋邨」の特定棟(景和樓)住民に対して実施された強制ウイルス検査の受付作業の様子=2022年2月19日(写真:news.gov.hk)

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