マカオ政府、現行カジノライセンスを約半年間延長へ

 世界一のカジノ売上を誇る都市、マカオ。現在、マカオ政府とコンセッション(カジノ経営権契約、カジノライセンスに相当)を結ぶ6社がおよそ40のカジノ施設を運営しているが、6社の契約満期日が今年(2022年)6月26日に迫りつつある。

 現行のコンセッションが満期を迎えるにあたり、マカオ政府は既存契約の延長ではなく再入札を実施するという方針を一貫して示しており、目下、再入札実施に向けた準備として、立法会常設委員会で娯楽場幸運博彩経営法律制度(通称「カジノ法」)改正案の細則性審議が進められている。次期コンセッションは改正法をベースに展開するため、現行コンセッションの満期日までに審議、採決を終えられるかが注目点のひとつとなっている。

 マカオ政府経済財政庁の李偉農長官は3月3日、現行のカジノライセンスの満期日について、今年12月31日までの延長を検討中であることを明らかにした。およそ半年間の延長だが、改正法の立法プロセスを考慮しても時間的余裕は十分との認識を示した。

 また、カジノライセンスの延長は法律に基づく措置で、契約事業者側から政府へ申請を出すというルールがあるとし、すでに6社にはライセンス延長申請手続きの詳細に関する通知を発出済みで、現行の満期日にあたる6月26日までに手続きが完了する見通しとした。

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオは長く本格的な鉄道が存在しなかったが、2019年12月に新交通システム「マカオLRT」タイ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月18日、今年第1四半期(2024年1〜3月)のマカオのツーリズ…
  3.  マカオ政府経済・科技発展局は4月17日、昨年第4四半期(2023年10〜12月期)の工業輸出状況…
  4.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  5.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は4月18日、今年(2024…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun