中国本土、新型コロナ新規市中感染確認は12省市区で61人…広東省では20日連続=3/3

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降も全国的には安定した状況を維持しているが、散発的な市中感染確認例が度々出現している状況。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が3月4日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月3日の中国本土における新規市中感染確認は61人(前日から7人増)だったとのこと。内訳は、広東省22人(深セン市)、内モンゴル自治区9人(フフホト市)、河北省5人(ケイ台市4人、石家庄市1人)、吉林省5人(延辺朝鮮族自治州4人、吉林市1人)、湖北省4人(武漢市)、雲南省4人(紅河ハニ族イ族自治州2人、保山市1人、徳宏タイ族チンポー族自治州1人)、黒竜江省3人(ハルビン市)、広西チワン族自治区3人(防城港市)、上海市2人(閔行区1人、松江区1人)、浙江省2人(温州市)、天津市1人(東麗区)、江蘇省1人(徐州市)。中国本土で市中感染確認例が出現するのは139日連続。市中の無症状感染例についても20日連続で出現し、上海市14人(普陀区9人、松江区3人、宝山区2人)、雲南省14人(徳宏タイ族チンポー族自治州10人、保山市4人)、吉林省11人(吉林市7人、延辺朝鮮族自治州3人、遼源市1人)、広東省6人(東莞市5人、深セン市1人)、黒竜江省5人(ハルビン市4人、黒河市1人)、広西チワン族自治区5人(防城港市)、海南省1人(三亜市)の計56人。

 香港・マカオと陸で接する広東省では、今年に入って以降、珠江西岸(マカオ寄り)の珠海市と中山市、2月6日以降に珠江東岸(香港寄り)の深セン市と東莞市をそれぞれ中心として断続的にオミクロン株の市中感染確認例が出現している状況で、3月3日まで20日連続で感染者が出現している。中でも、深セン市については、近日の市中感染事案の大半がオミクロン変異株亜種BA.2(いわゆる「ステルスオミクロン」)と報告されており、感染者の出現範囲も広いという。深セン市の北に位置する東莞市では、大朗鎮、常平鎮、虎門鎮の3エリアで別々の伝播チェーンが出現している模様。両市とも3月3日の感染確認、無症状患者は前日に続いて濃厚接触者、重点区域、重点対象の中から検査を通じて発見に至ったとのこと。上海市では高齢者ダンスグループに端を発したオミクロン変異株のクラスターが拡大している状況。

 3月3日24時時点の中国全土で治療中を受けている感染確認者数は3304人(うち輸入性が2037人)で、重症者は18人(うち輸入性2人)。無症状の患者1387人(輸入性997人)が医学観察下にあるとのこと。

 中国当局は域内における拡散防止と同時に、域外からの流入と院内感染を防止するための徹底した措置を講じるなどして「清零(ゼロ化)」を目指す徹底的な対処を進めてきた。具体的には、局地ロックダウン、全民PCR検査によるスクリーニング、区域を跨ぐ移動の制限、飲食店等の特定業種に対する営業制限等の措置が挙げられる。しかしながら、昨年11月下旬以降、各地で散発的な再流行が断続的に出現。省市区を越えて伝播したものもあれば、一部地域にとどまるものもあり、最初のきっかけとなった感染源もさまざま。

 マカオ特別行政区では3月3日まで144日連続市中感染確認例ゼロとなった一方、香港特別行政区では昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が始まった。航空会社クルーをきっかけとした市中におけるオミクロン株伝播、ペットショップの輸入ハムスターが発端とみられるデルタ株伝播、隔離検疫ホテルにおける交差感染を発端としたオミクロン株の主に3つの伝播チェーンが認知されており、これらが入り混じって複雑化の様相を呈している。2月以降は感染確認数が急増しており、3月3日は流行以来最多を再更新する5.6万人超となり、第5波開始以来の累計は約33万人に。目下、香港ではステルスオミクロンの伝播が主となっているとされる。公立病院の隔離病床及び市中の隔離施設が深刻なキャパシティ不足に直面しており、中国中央のサポートを経て仮設施設の建設が進むほか、3月にかけて全市民を対象とした強制PCR検査が実施される予定。近日、港珠澳大橋を経由して香港から広東省珠海市とマカオへ向かった人、深センとの間を往来する貨物車の運転手が到着後に陽性が発覚するケースも相次いでいる。

中国広東省深セン市の繁華街「東門歩行街(老街)」(資料)—本紙撮影

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