マカオ 2022年1月貨幣・金融統計公表…マカオ居民の預金残高が3ヶ月ぶり増

 マカオ政府金融管理局は3月4日、今年(2022年)1月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
 流通貨幣が前月から8.8%、通知預金が1.2%のそれぞれ増加で、M1は3.2%上昇。また、準通貨負債は0.4%増。M1及び準貨幣負債を含む広義貨幣供給量M2は0.7%上昇となる6923億マカオパタカ(日本円換算:約9兆8847億円)となった。前年同月との比較では、M1が4.5%、M2が0.5%のそれぞれ下落。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが36.1%、香港ドルが49.4%、人民元が6.0%、米ドルが6.9%。

【預金】
 マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から0.4%増の6706億マカオパタカ(約9兆5749億円)で、3ヶ月連続ぶり増、非居民による預金残高についても8.1%増の3831億マカオパタカ(約5兆4670億円)、公共部門の銀行システムへの預金残高は0.8%減の2624億マカオパタカ(約3兆7466億円)で3ヶ月ぶり減となり、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は2.3%増の1兆3161億マカオパタカ(約18兆7914億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ19.0%、50.3%、6.3%、22.8%。

【融資】
 地元民間部門への融資は前月から0.3%減の5616億マカオパタカ(約8兆0186億円)。対外民間部門への融資は3.3%増の7642億マカオパタカ(約10兆9113億円)。民間部門へ融資額は合計で1.7%増の1兆3257億マカオパタカ(約18兆9099億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ15.9%、37.7%、14.8%、28.3%。

【預貸率/不良債権比率】
 銀行のマカオ居民に対する預貸率は今年1月末時点で前月末から0.2ポイント下落の60.2%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.6ポイント下落の100.7%。1ヶ月及び3ヶ月ベース計算による流動資産対負債比率はそれぞれ65.2%、60.0%水準。不良債権比率は前月末から横ばいの0.73%。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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