マカオ、2021年末の総人口は約68.32万人…対前年微増=少子高齢化進む、海外労働者も減

 マカオ政府統計調査局は3月7日、昨年第4四半期(2021年10〜12月期)の人口統計を公表。

 昨年12月末時点の総人口は68万3200人で、同年第3四半期末から900人増、前年同時期から100人増だった。

 総人口に占める女性の割合は53.0%。老年人口(65歳以上)の割合は12.2%で、前年同時期から0.5ポイント上昇。一方、成年人口(15〜64歳)は0.9ポイント下落の73.3%。高齢化が持続する中、老年化指数は83.7%まで上昇した。

 マカオに居留する海外労働者と海外学生を除いたローカル人口は1.1%増の57万0100人。女性の占める割合は53.1%。老年人口とこども人口(0〜14歳)の割合はそれぞれ14.6%と17.4%で、ローカル人口の扶養率(老年人口に対する成年人口の比率)は21.5%(約5人の成年人口が老年人口1人を扶養する状況)。

 昨年第4四半期の新生児数は同年第3四半期から30人増の1292人。通年では前年から519人減の5026人で、出生率(人口1000人に対する出生数の割合)は2005年以来最低となる7.4。

 昨年第4四半期の死亡人数は同年第3四半期から51人増の608人。通年では前年から90人増の2320人で、死亡率(人口1000人に対する死亡者数の割合)は0.1ポイント上昇の3.4。死因は悪性腫瘍(がん)が37.6%を占めトップで、高血圧と肺炎がいずれも10.9%で続いた。なお、新型コロナに絡む死亡例は流行開始以来ゼロを維持している。

 昨年第4四半期末時点における海外労働者数は前年同時期から6565人減となる17万1098人。このうち、ドメスティックヘルパーが3372人減の2万6033人、建設業従事者は3378人増の3万0362人。新型コロナ防疫対策の一環として水際措置が強化されたことよるインバウンド旅客の激減を受けてマカオ経済は大きく低迷しており、労働市場の調整弁となる海外労働者数の減少が続いている。

 昨年通期の中国本土からの移民数は前年から346人減の2627人。このうち広東省からが405人減の1705人、女性の占める割合は65.9%。

 昨年通期のマカオ居留権獲得者数は268人減の468人。

 昨年通期の婚姻登録数は前年から19.0%増の3277件。初婚年齢中位数は男性が30.4歳、女性が28.6歳で、いずれも前年から0.4歳上昇。離婚登録数は前年から4件減の1315件。

 昨年12月末時点の世帯数は20万2700世帯で、前年から3000世帯増。

 なお、マカオの面積はおよそ32平方キロメートルで、極めて人口密度の高い状態となっていることに変わりはない。

マカオ歴史市街地区にあるモンテの砦から望む町並み(資料)=2020年4月本紙撮影

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