マカオの著名な世界遺産でチラシを貼られるなどの被害相次ぐ

 マカオ政府文化局(ICM)によれば、マカオを象徴する世界文化遺産として知られる「聖ポール天主堂跡」の大階段部分で4月18日、チラシが貼られたり落書きされる被害が相次いで確認されたという。

 ICMでは、当該建築物はユネスコ世界文化遺産リストに登録されているのみならず、マカオの文化財にも指定されているものであり、チラシを貼ったり落書きをする行為は文化財保護法違反にあたるほか、建造物に損傷が発生した場合は刑事責任を負うことになるとし、警察へ通報並びに賠償責任を追求する考えを示した。

 すでに警察による捜査がスタートしており、手続きが済み次第、速やかに原状回復を行うとのこと。

 マカオの世界遺産及び文化財が人為的な被害に遭うケースはしばしば発生しており、ICMが市民及び観光客に向けた文化財保護意識向上のための啓蒙活動を積極展開している。

マカオの世界遺産・聖ポール天主堂跡の大階段部分に貼られたチラシ(写真:ICM)


マカオの世界遺産・聖ポール天主堂跡の大階段部分で見つかった落書き(写真:ICM)

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