マカオ、新規住宅ローン承認額が2ヶ月ぶり増加…2022年3月

 マカオ金融管理局が5月16日に公表した今年(2022年)3月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月ぶりに増加、商業不動産向けが2ヶ月ぶりに減少となった。

 今年3月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から29.7%増の26.6億パタカ(日本円換算:約425億円)。対前月では2ヶ月ぶり増。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から29.0%増の26.2億パタカ(約418億円)で、全体の98.5%を占めた。非居民向けは108.7%増の4100万パタカ(約6.5億円)。直近3ヶ月でみると、今年1〜3月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は27.4億パタカ(約437億円)で、昨年12月〜今年2月との比較で2.0%増。

 なお、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から25.2%減の4.5億パタカ(約72億円)。前年同月比では42.4%増。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から76.4%減となる23.7億パタカ(約378億円)。こちらは対前月で2ヶ月ぶり減。このうち、マカオ居民向けが前月から76.5%減の23.6億パタカ(約377億円)で、全体の76.5%を占めた。非居民向けは増となり、1000万パタカ(約1.6億円)。直近3ヶ月でみると、今年1〜3月の月次平均値は52.1億パタカ(約832億円)で、昨年12月〜今年2月との比較で35.5%減。

 今年3月末時点の住宅ローン融資残高は期内に多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から0.1%、前年同月から1.6%増となる2388.0億パタカ(約3兆8112億円)。マカオ居民が占める割合は94.9%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.1%減、非居民向けについても0.8%減。

 商業物件向けローン融資残高は前月からほぼ横ばい、前年同月から1.8%増となる1608.9億パタカ(約2兆5677億円)。マカオ居民が占める割合が93.6%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から横ばい、非居民向けが0.1%減。

 今年3月末締めの住宅ローン延滞率は0.35%で、前月から0.04ポイント、前年同月から0.10ポイントのそれぞれ上昇。商業物件向けローン延滞率は0.62%で、前月から0.03ポイント、前年同月から0.02ポイントのそれぞれ上昇。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

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