マカオ、2022年の小売業販売額は対前年22.1%減

 マカオ政府統計調査局は2月27日、昨年第4四半期(2022年10〜12月)及び通期の小売業販売額調査結果を公表。

 昨年第4四半期の小売業販売総額は前年同時期から20.6%減の148.0億パタカ(日本円換算:約2498億円)、価格要素を除いた販売量指数についても21.8%下落。

 前年同時期の小売業販売額の比較では、主要小売業中の百貨(-34.7%)、時計・ジュエリー(-28.5%)、成人ファッション(-26.2%)が顕著な減だった一方、自動車用燃料(+8.2%)と薬局(+4.0%)は増に。販売量指数については、百貨(-35.2%)、時計・ジュエリー(-29.2%)、成人ファッション(-28.1%)の下落幅が大きく、薬局(+3.7%)は上昇。

 昨年第4四半期の小売販売額は同年第3四半期(修正後数値)から32.0%増。このうち、通信設備(+1.1倍)、成人ファッション(+67.1%)、革製品(+57.8%)、百貨(+43.0%)が顕著な増となったが、スーパーマーケット(-8.0%)については減。販売量指数は35.6%上昇で、このうち通信設備(+110.1%)、成人ファッション(+61.5%)、革製品(+57.9%)、百貨(+41.0%)が顕著な上昇、スーパーマーケット(-8.3%)については下落。

 昨年通期の小売販売額は前年から22.1%減の577.1億パタカ(約9741億円)。主要小売業について、百貨(-36.9%)、成人ファッション(-31.7%)、時計・ジュエリー(-29.7%)。販売量指数は22.0%下落で、百貨(-37.0%)、成人ファッション(-33.0%)、時計・ジュエリー(-29.1%)の下落幅が大きかった。

 今年(2023年)第1四半期の販売量見通しについては、調査対象となった小売店の42.7%が前年同期から横ばい、34.4%が増加、22.9%が減少見込みと回答。また、商品の販売価格については70.4%が維持、17.9%が下落、11.7%が上昇見込みとした。このほか、昨年第4四半期と比較した今年第1四半期の経営状況については、40.3%が理想的、34.0%が安定継続、25.7%が悪化との見通しを示した。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

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