マカオ治安警察局の一斉取り締まりで違法両替商など8人摘発

 マカオ治安警察局は7月5日、マカオ警察総局による指揮の下、地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした犯罪抑止・撲滅作戦「落雷2023」を展開する中、同月4日から5日未明にかけて一斉取り締まりを実施したと発表。

 今回の一斉取り締まりには警察官77人と警察犬が参加し、主に格安宿泊施設を対象としたパトロールと各所での交通検問のほか、マカオ半島の中区と北区、コロアン島、統合型リゾートが集積するコタイ地区の中心にあたるコタイストリップ一帯で不審者に対する職務質問を強化して臨んだとのこと。

違法・違反行為によりマカオ治安警察局に摘発された男女ら(写真:マカオ治安警察局)

 取り締まり期間中、301人(男171人、女130人)に対する調査を行い、このうち8人について違法・違反が認められたため摘発し、関係部署へ身柄を引き渡し済みとした。違法・違反の内訳は「換銭党」と呼ばれる違法両替への従事が7人(男3人、女4人)、いわゆる立ちんぼの女が1人だったという。

 交通検問については、車両20台に対する調査を行った結果、違反はゼロだったとした。

 マカオでは今年に入って以降、水際措置の大幅緩和によりインバウンド旅客数が急回復しており、繁華街や観光名所周辺の人流も明らかに増加している。このところ治安警察局、司法警察局、税関が連日市内各所で一斉取り締まりの実施や水際対策を強化して臨んでおり、ほぼ毎日なんらかの違法・違反行為が摘発されている状況。

マカオ治安警察局によるコタイストリップでのパトロールの様子(写真:マカオ治安警察局)

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