マカオ、2023年2Qの旅客総消費が対前年354%増…1人あたり平均約4.7万円

 マカオ政府統計調査局は8月16日、今年第2四半期(2023年4〜6月)及び上半期の旅客消費調査(ギャンブル消費を除く)結果を公表。

 今年第2四半期の旅客総消費額はインバウンド旅客数の急回復に伴い、前年同時期から354.6%増の174.8億パタカ(日本円換算:約3159億円)となった。内訳は宿泊を伴う旅客が415.0%増の145.8億パタカ(約2635億円)、日帰り旅客が186.2%増の29.0億パタカ(約524億円)。今年上半期の旅客総消費額は前年同期比210.9%増の324.6億パタカ(約5865億円)に。

 今年第2四半期の旅客1人あたりの平均消費額は7.8%増の2610パタカ(約4万7000円)。内訳は宿泊を伴う旅客が9.3%減の4251パタカ(約7万6800円)、日帰り旅客が13.8%増の889パタカ(約1万6000円)。宿泊を伴う旅客の割合が上昇したため、全体としてはプラスとなった。中国本土旅客に限ると31.8%増の3261パタカ(約5万9000円)で、個人旅行客については31.1%減の3385パタカ(約6万1200円)。香港及び台湾旅客については、それぞれ1140パタカ(約2万0600円)、2595パタカ(約6万6990円)。

 また、今年第2四半期の旅客消費の約5割(48.5%)をショッピングが占め、以下は宿泊の24.5%、飲食の17.4%と続いた。旅客1人あたり平均のショッピング消費額は20.0%減の1266パタカ(約2万2900円)で、主な購入品目として土産用食品が300パタカ(約5400円)、化粧品・香水が262パタカ(約4700円)、ジュエリー・腕時計が251パタカ(約4500円)。

 渡航目的別の旅客の1人あたり平均消費額では、MICE参加が最も多く、93.5%増の5140パタカ(約9万2900円)。以下、出張が121.7%増の3255パタカ(約5万8800円)、ショッピングが76.0%増の3239パタカ(約5万8500円)で続いた。このほか、トランジット旅客は71.5%減の366パタカ(約6600円)。

中国本土で大型連休となる労働節ゴールデンウィーク期間中、マカオの観光名所周辺は多くのインバウンド旅客らで賑わった(写真:GCS)

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