マカオで今年2例目の輸入性デング熱感染者確認…患者はタイ人旅客

 マカオ政府衛生局(SSM)は8月28日夜、マカオ域内で今年(2023年)2例目の輸入性デング熱感染例を確認したと発表。

 SSMによれば、患者は同月24日にタイ・バンコクから単独でマカオを訪れたインバウンド旅客のタイ人女性(24)で、マカオではマカオ半島の士多紐拜斯大馬路にある友人宅に滞在していたとのこと。患者はマカオ渡航前から頭痛の症状があったといい、マカオ到着日の24日に頭痛、筋肉痛といった症状が加わり、26日には皮膚に発疹も現れたことから、27日に私立総合病院の鏡湖醫院を受診し、デング熱検査を行った後、28日にデング熱Ⅱ型に感染していることが判明。目下、患者の容体は安定しており、友人宅で静養しているという。

 患者はSSMの聞き取り調査に対し、マカオ到着後はずっと友人宅におり、外出はしていないと説明。マカオで同住の友人に同様の症状は出現していないが、タイにいる息子が現地でデング熱感染確認されたとのこと。SSMでは患者の渡航歴、発症時間、検査結果を踏まえ、輸入性デング熱であると判断するに至ったとし、患者のマカオの滞在先周辺に職員を派遣して蚊の駆除を実施するとした。

 マカオは面積約32平方キロ、人口約68万人(海外労働者約20万人含む)の小さな都市だが、人口密度が極めて高い上、アフターコロナでインバウンド旅客数も急回復しており、外地との人の往来も多くなっている。

 マカオで輸入性デング熱感染例が確認されるのは7月初旬以来で、SSMでは市民に対して適切な予防策を講じるよう、あらためて呼びかけを行った。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=本紙撮影

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