マカオ治安警察局の一斉取り締まりで違法両替、立ちんぼ、闇金など男女33人摘発

 マカオ治安警察局は8月31日、マカオ警察総局による指揮の下、地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした犯罪抑止・撲滅作戦「落雷2023」を継続展開する中、同月30日から31日にかけて一斉取り締まりを実施したと発表。

 今回の一斉取り締まりには治安警察局のマカオ警務庁、海島警務庁、情報庁、交通庁、特警隊、警察犬チームから93人が参加し、格安宿泊施設の巡回と各所での交通検問を実施したほか、マカオ半島の北区及び中区と統合型リゾートが集積するコタイ地区で不審者に対する職務質問を強化して臨んだとのこと。

マカオ治安警察局による一斉取り締まりの様子(写真:マカオ治安警察局)

 取り締まり期間中、301人(男222人、女79人)に対する調査を行い、このうち33人について違法・違反が認められたため摘発し、関係部署へ身柄を引き渡し済みとした。違法・違反の内訳は、「換銭党」と呼ばれる違法両替従事者が29人(男21人、女8人)、街娼(いわゆる立ちんぼ)が1人(女)、違法貸金(いわゆる闇金)が2人(男1人、女2人)、違法販売が1人(男)だったという。

 交通検問については、車両39台に対する調査を行い、違反は10件(運転中携帯電話使用7件、有効保険証券提示できず1件、無灯火2件)だったとのこと。

マカオ治安警察局による一斉取り締まりの様子(写真:マカオ治安警察局)

 同局では、マカオの治安情勢の変化を注視しており、状況に応じて随時対応策を調整し、各種違法行為の抑止及び取り締まりを実施することで、公共の安全と秩序を保障し、マカオの良好な治安環境の保護に努めるとした。

 マカオでは今年に入って以降、水際措置の大幅緩和によりインバウンド旅客数が急回復しており、繁華街や観光名所周辺の人流も明らかに増加している。このところ治安警察局、司法警察局、税関が連日市内各所で一斉取り締まりの実施や水際対策を強化して臨んでおり、ほぼ毎日なんらかの違法・違反行為が摘発されている状況。

マカオ治安警察局による一斉取り締まりの様子(写真:マカオ治安警察局)

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