マカオ政府統計調査局は9月29日、今年（2023年）8月の商品貿易統計を公表。

　今年8月の貨物輸出総額は前年同月から27.9%減の9.9億パタカ（日本円換算：約183億円）。再輸出は27.4%減の8.5億パタカ（約157億円）で、衣料とダイヤモンド製ネックレスがそれぞれ56.8%、47.9%減だった一方、カジノ用製品と機械設備・パーツはそれぞれ113.8%、35.6%増に。マカオ製の商品の輸出は30.4%減の1.4億パタカ（約26億円）となり、このうち銅・銅製品と衣料がそれぞれ52.1%、46.7%減。貨物輸入総額は0.4%減の113.2億パタカ（約2092億円）で、4ヶ月ぶりのマイナス。このうち携帯電話とコスメ・スキンケア製品がそれぞれ57.4%、43.0%減だったが、カジノ用品とゴールド製ネックレスはそれぞれ4.9倍、82.9%増。単月の貨物貿易赤字は103.3億パタカ（約1909億円）。

　今年1〜8月累計の貨物輸出総額は前年同時期から8.6%減の83.5億パタカ（約1543億円）。内訳は再輸出が5.4%減の73.3億パタカ（約1354億円）、マカオ製商品の輸出が26.6%減の10.2億パタカ（約188億円）。貨物輸入総額は5.1%増の940.7億パタカ（約1兆7382億円）。貨物貿易赤字は前年同時期から53.7億パタカ（約992億円）増の857.2億パタカ（約1兆5839億円）。

　今年1〜8月の輸出先別では、中国本土が31.5%減の5.9億パタカ（約109億円）、香港が11.7%減の61.8億パタカ（約1142億円）、米国が34.0%減の3.1億パタカ（約57億円）、EUが24.4%減の1.0億パタカ（約18.5億円）。品目別では、紡績品・衣料が31.2%減の8.9億パタカ（約164億円）、非紡績商品が4.9%減の74.6億パタカ（約1378億円）。

　輸入品の原産地別では、EUが0.4%増の306.4億パタカ（約5661億円）、中国本土が5.0%減の257.1億パタカ（約4750億円）。輸入元別では、香港が1.7%増の765.3億パタカ（約1兆4138億円）、中国本土が20.6%増の133.8億パタカ（約2472億円）。品目別では、消費財が9.8%増の718.9億パタカ（約1兆3281億円）。このうち食品・飲料が162.8億パタカ（約3007億円）、ゴールド製ネックレスが94.9億パタカ（約1753億円）で、それぞれ40.0%、61.5%増。一方、コスメ・スキンケア製品は33.6%減の87.7億パタカ（約1620億円）。このほか、燃料・潤滑油は10.9%増の46.1億パタカ（約852億円）、建築資材は12.4%増の21.0億パタカ（約388億円）、携帯電話は57.3%減の32.3億パタカ（約597億円）に。

　今年1〜8月の対外商品貿易総額は前年同時期から3.9%増の1024.2億パタカ（約1兆8921億円）。