マカオのビーチで人食いバクテリアのひとつビブリオ・バルニフィカス菌感染相次ぐ

 マカオ政府衛生局は9月29日、同月「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バルニフィカス菌感染例が2件相次いで報告されたと発表。いずれもマカオ・コロアン島にある2つのビーチで感染したとみられるケース。

 1例目の患者は高血圧の持病があるマカオ人の成人男性。9月11日午前10時頃、竹灣海灘(チョクワンビーチ)で遊泳中、不意に左手人差し指が魚のヒレと接触して刺し傷を負い、同日午後5時頃から左手人差し指に腫れと痛みが出現、その後午後9時頃に発熱したため、公立総合病院の仁伯爵綜合醫院(通称:山頂醫院)を受診。翌日になって腫れと痛みが左手の掌まで広がり、医師によって壊死性軟部組織感染症と診断され、入院治療を受ける運びに。同月18日、傷口の分泌液の検査結果から、ビブリオ・バルニフィカス感染であることが明らかになったという。患者は治療を経て熱が下がり、左手の腫れも消え、容体は安定しているとのこと。

マカオ・コロアン島にある「竹灣海灘(チョクワンビーチ)」(資料)=本紙撮影

 2例目の患者は既往症がなく健康なマカオ人の成人男性。9月26日午後7時頃、黒沙海灘(ハクサビーチ)を散歩中、不意に左足の親指が魚のヒレと接触して刺し傷を負い、翌(27)日午前3時頃から発熱及び左足に腫れと痛みが出現し、同日午前8時頃に自力でクリニックを訪問して診察を受けた際、医師が深刻な状況にあるとみて山頂醫院を受診する手配を行い、同院で壊死性軟部組織感染症と診断され、入院治療となった。同月29日、傷口の分泌液の検査結果から、ビブリオ・バルニフィカス感染であることが判明。患者は治療を経て回復し、容体は安定しているとのこと。

 衛生局では、ビブリオ・バルニフィカス菌は温暖地域の海水中に自然に存在する細菌で、傷口が菌を含む海水に触れたり、汚染された魚介類の摂取により感染を引き起こす可能性があるとし、皮膚に傷がある場合は海水との接触を避ける、傷口を清潔に保ち適切に保護する、魚介類を口にする際及び調理において取り扱いに注意するなどの対策のほか、皮膚の腫れ、痛み、化膿といった症状が出現した際には速やかに医療機関を受診するよう呼びかけた。

 マカオのパブリックビーチは上述の2つのみで、いずれも毎年5月1日から10月末までが遊泳シーズンとなっている。

マカオ・コロアン島にある「黒沙海灘(ハクサビーチ)」(資料)=本紙撮影

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