マカオ、未成年少女らの管理売春容疑で男3人逮捕…電信詐欺事件の捜査きっかけに発覚

 マカオ司法警察局は10月13日、電信詐欺事件の捜査をきっかけに未成年少女らの管理売春事案が発覚し、マカオ人の男2人と中国本土出身の男1人の計3人を逮捕したと発表。

 同局によれば、同月11日に電話詐欺事件の捜査で証人としてマカオ人の自称シェフの男(34)を呼んだ際、この男がマカオで売春の売上金を回収し、人民元に両替した上で銀行振込を行っていたことが明らかとなったとのこと。

 男は警察の調べに対し、管理売春に関わっていたことを認め、2021年初頭に仲介の女と知り合い、報酬を提示されて売上金の回収役を担うようになり、その額は同年10月から直近までに合計約100万香港ドル(日本円換算:約1900万円)に上ったなどと供述。

 その後、警察が男の回収ルートの情報をもとに、マカオ半島新口岸地区にあるホテルの4つの客室に踏み込み、商売を行っていた中国本土出身の女4人と女を中国本土からマカオへ連れてきたとみられる中国本土出身の自称自動車販売員の男(28)の身柄を拘束。客室内からは商売に使われたとみられるツール及び現金およそ1万6000香港ドル(約30万6000円)が見つかったという。

 女4人はマカオへ来て1週間ほどで、マカオ入りする前に仲介人の協力を得てネットに広告を掲載して客引きを行い、事前に指示を受けた通り売上の4割を上述の回収役の男に渡していたなどと説明したとのこと。なお、女4人のうち1人が未成年(17)だったとのこと。

 これを受け、12日に警察が客引き広告掲載サイトの問い合わせ電話番号の登録者になっていたマカオ人の自称建設作業員の男(68)を逮捕。男は犯行を否認し、取り調べ手の協力を拒否しているという。同局はサイトに対して客引き広告を取り下げるよう要求済みとした。

 同局では、他にも本件に関わった人物がいるとみて捜査を継続中としている。

警察が公表した証拠品の数々=2023年10月13日(写真:マカオ司法警察局)

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