マカオ 2023年9月末時点の外貨準備高は約4.1兆円…前月末から0.2%下落

 マカオ金融管理局は10月16日、今年(2023年)9月末のマカオ特別行政区の外貨準備高(外匯儲備資産総額)の初歩統計が前月の修正後数値から0.2%下落の2205億マカオパタカ(273.0億米ドル、日本円換算:約4兆0896億円)だったと発表。

 今年9月末の外貨準備高は前月末のマカオ流通貨幣の約11倍、広義マネーサプライ(M2)におけるマカオの法定通貨、マカオパタカ分の88.4%だった。

 また、同月のマカオパタカの貿易加重指数は105.0で、前月から1.24ポイント上昇、前年同月から1.35ポイント下落。主要貿易相手国・地域の通貨に対して前月比でマカオパタカ高、前年同月比でマカオパタカ安の状況にあることを示している。

 マカオは面積約33平方キロ(山手線の内側のおよそ半分)、人口約68万人という小さな地域ではあるものの、マカオの年間カジノ売上は世界最大規模を誇り、年間約3940万人(2019年)のインバウンド旅客が訪れるアジア有数の観光都市として知られる。2020年1月からのコロナ禍でインバウンド旅客数の低迷が続いたが、昨年12月にウィズコロナへ転換。これを受けて水際措置の緩和が進んだことで今年に入って以降、急速にインバウンド旅客数が回復し、勢いを維持している。

 なお、マカオの外貨準備高は2012年2月に財政準備と外貨準備が別枠管理となったが、これ以降、2020年12月に初めて2000億マカオパタカを突破。再度の大台乗せとなった2021年3月から直近まで大台を維持している。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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