マカオの人気観光スポット「福隆新街」が歩行者天国に…現地レポート

 マカオの世界遺産めぐりの拠点となるセナド広場近くにあり、レトロな街並みが残る人気観光スポット「福隆新街」及び周辺の一部道路が(2023年)9月29日から歩行者天国になりました。

 歩行者天国となるのは福隆新街、爐石塘巷、新填巷、桔仔街、何老桂巷の間で、実施時間は毎日11時から25時まで。期間限定ではなく、恒久措置というのがポイントで、次回マカオを訪れる際、チェックしてみてはいかがでしょうか。

歩行者天国になった「福隆新街」の様子=2023年9月30日本紙撮影

 福隆新街はかつてマカオの主要な海の玄関口だった内港に近く、歓楽街として栄えたストリートです。現在も19世紀に建てられた風情ある建築物が多く残っています。福隆新街といえば、赤い格子窓の建物が並ぶイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、近年の復原プロジェクトによって、元の緑色に統一されています。一帯はレストランや土産店などが集まる人気の観光スポットで、写真撮影スポットとしても注目されています。

 歩行者天国化のスタートに合わせ、インスタレーション作品の展示やイベントなども開催されるようになりました。以前はしばしば車が通り、歩道も狭かったため、ゆっくり写真撮影や食べ歩きを楽しみづらいところもありましたが、現在は1日の大半が歩行者天国となり安心して散策を楽しめるようになっています。

歩行者天国になった「福隆新街」の様子=2023年9月30日本紙撮影

 筆者が中秋節ホリデーの夜間に訪れたところ、多くの人出で賑わっていました。ストリートで夜風にあたりながらビールを飲むなど、新しい楽しみ方もできるようになっています。

 今後、周辺一帯では別の活性化計画も進められる予定です。これまでセナド広場から聖ポール天主堂跡へ向かうゴールデンルートに旅客が集中していましたが、セナド広場から内港方面エリアも見どころが多く、今回の福隆新街一帯の歩行者天国をはじめ、各種活性化計画による旅客の分散が期待されています。

歩行者天国になった「福隆新街」の様子=2023年9月30日本紙撮影

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