マカオ、有機資源リサイクルセンターが2027年完成予定

 マカオ政府運輸工務司司長オフィス(GSTOP)は10月28日、2027年の完成をめどに有機資源リサイクルセンターの建設を進めていることを明らかにした。

 GSTOPでは、マカオ都市固体廃棄物物理・分析研究データでマカオにおける固体廃棄物の3〜4割を廃棄食品が占めていることがわかっており、中長期的に食品廃棄物リサイクルの改善を図るとともに、ゴミ焼却場の負担を軽減するため、コタイ地区の建設廃棄物処理場(埋立地)に有機資源リサイクルセンターの建設を計画しているとのこと。有機資源リサイクルセンターは主要技術として有機廃棄物の嫌気性処理から生成されるバイオガス(天然ガスに似た再生可能エネルギー資源)による発電を採用するという。

 有機資源リサイクルセンター建設プロジェクトはすでに入札を終え、2027年をめどに完成予定とのこと。運用開始後、主に食品廃棄物の分別処理が行われ、初期段階における1日あたりの処理能力は食品廃棄物150トン及びバキュームカーによる汚水(主にレストラン厨房のグリストラップ装置及び建設現場の仮設トイレからの化学汚水)420立方メートルとのこと。有機廃棄物の嫌気性処理から生成するバイオガスをグリーンエネルギー(電力)に変換することで、二酸化炭素排出量の削減につながり、環境保護に貢献できるとした。

マカオの有機資源リサイクルセンターの完成予想イメージ(図版:GSTOP)

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