人口約68万人のマカオ、2023年3Qの自殺による死亡者は15人

 マカオ政府衛生局は11月8日、今年第3四半期(2023年1〜3月)の自殺死亡モニタリング結果を公表した。

 今年第1四半期のマカオにおける自殺による死亡者数は15人(男性7人/女性8人、年齢15〜86人)で、内訳はマカオ居民が13人、非マカオ居民が2人。今年第3四半期までの累計自殺死亡者数は前年同時期から4.6%減。データ分析によれば、自殺に至ったとみられる主な要因として、精神疾患または慢性、生理疾患があったという。

 衛生局では、政府として居民のメンタルヘルスを非常に重視しており、政府部門と社会福祉団体の間で効果的なコミュニケーションと協力体制を通じ、サービスへのアクセス性を高め、社会支援ネットワークの拡充に努めているとした。また、自殺を根絶するため、市民が日常生活で周囲と多くの繋がり、思いやり、気配りを持つ必要があるあると指摘した上、メンタル面で困っている人に対して、専門家のサポートを受けられるよう積極的に働きかけてほしいと呼びかけた。

 マカオ各地にある衛生局管轄下の公立クリニックにメンタルヘルス外来が設けられているほか、同局の協力先である複数の地域コミュニティ及び社会福祉団体との協力による無料カウンセリングサービスを提供している。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)MGMコタイ運営会社は7月10日、マカオの活気ある…
  2.  マカオ司法警察局の薛仲明局長は7月11日、司法警察日の表彰セレモニーの挨拶において、年初来の犯罪…
  3.  マカオ司法警察局は7月10日、客との共謀による不正行為でカジノ運営企業からゲーミング(カジノ)チ…
  4.  マカオ治安警察局は7月9日、中国本土からマカオへの密入境に絡み、密入境者1人とこれを手引きした男…
  5.  マカオ政府統計・センサス局は7月10日、今年(2025年)1〜5月累計及び5月単月の電子決済額統…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  3.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…
  4.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…

イベントカレンダー

7月 2025
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    
« 6月   8月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年7月号
(vol.145)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun