香港国際空港からマカオへの直通バス無料プロモーション実施へ…国際旅客誘致策の一環

 マカオでは、アフターコロナでインバウンド旅客数が急回復し、その勢いを維持している。

 2023年1〜11月累計のインバウンド旅客数はコロナ前2019年の約7割まで回復しているが、マカオにとって第一、第二の旅客ソースとなる中国本土と香港からの旅客が牽引するかたちとなっており、国際旅客については回復が遅れている状況。マカオ政府は2024年の目標として国際旅客数の増を掲げ、各種プロモーションを打ち出す考えを明らかにしている。

 マカオ政府旅遊局(MGTO)は12月31日、香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港珠澳大橋経由の陸路で直通するクロスボーダーバス「澳門香港機場直達(Macao HK Airport Direct)」の運営会社と組み、2024年1月1日から国際及び台湾からの旅客を対象とした「無料直通バスチケット」プロモーションを実施すると発表。

 同局によれば、本プロモーションの対象となる旅客は各地から空路香港国際空港へ到着した後、制限エリア内にある所定の直通バスカウンターで旅行証券(パスポート等)とボーディングパスを提示し、関連資料を登録することで香港国際空港からマカオへ向かうルートの無料チケットと引き換えできるという。なお、本プロモーションの期間中に何度でも利用することができるが、数量には限りがあり、なくなり次第終了するとのこと。本プロモーションに関する問い合わせ先はバス運行会社とした。

 参考までに、直通バスの普通運賃は大人片道280香港ドル(日本円換算:約5000円)。

 同局では、本プロモーションの実施を通じ、国際及び台湾からの旅客に対するマカオ渡航意欲を喚起することで、旅客ソースのダイバーシティを進めたい考えを示している。

国際旅客誘致策の一環として実施される「香港国際空港からマカオへの直通バス無料キャンペーン」の告知フライヤー(図版:MGTO)

関連記事

最近の記事

  1.  ゴルフイベント「SJMマカオオープン2024」が今年(2024年)10月10〜13日にかけてマカ…
  2.  10月13日、中葡綜合體展覧館(中国・ポルトガル語圏諸国商業貿易協力サービスプラットフォームコン…
  3.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  4.  マカオ政府財政局が10月10日に公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜9月の…
  5.  マカオ政府体育局とスターマックエンターテインメントプロダクションが主催する3人制バスケットボール…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年10月号
(vol.136)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun